機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第20話の感想です≪あらすじ≫(
TVアニメ公式サイトより引用)
地球へ辿り着いた鉄華団は、アーブラウの代表、蒔苗東護ノ介とクーデリアを引き会わすことに成功する。しかし、蒔苗をエドモントンで行われる全体会議に連れて行くことを余儀なくされてしまう。


鉄華団の今後の指針を巡ってオルガとビスケットが衝突。
一瞬何故このタイミングでと思ったが、むしろこのタイミングだからこそか。振り返ってみれば、ビスケットはオルガの無謀極まる作戦に時折苦言を呈する素振りを見せていたし、彼からしてみればこれまで内に溜め込んできた主張をようやく吐き出せたという思いだったのかもしれないね。
しかし、この対立は両者とも主張が一概に間違っているとは言えないというのが難しい。どちらも鉄華団を噓偽りなく大切に想っているが故の主張だろうし。この明確な答えのない問題にどう折り合いをつけるのかがオルガとビスケットの関係性においても重要なポイントになりそう。
そしてそんなぶつかり合う子供たちを支える大人たちの姿も印象的。この作品において大人は比較的下衆に描かれているから今回のように頼れる存在として描かれると安心する。中でも雪之丞さんの「先のことなんて誰にもわからない」という台詞は人生経験の重みが感じられて良かった。多感な年頃の子供にとって、すぐそばに自然に弱みをさらけ出せる存在がいるだけでだいぶ心の持ちようは違うと思うよ。
鉄華団にとって、そしてオルガにとってのビスケットの立ち位置と重要性を再認識させられた回。小休止の話ながらも人間関係などに複雑な変化が見られて面白かったですね。
次回:『還るべき場所へ』
コメントの投稿