2016年2月の読書メーター読んだ本の数:22冊
読んだページ数:4727ページ
ナイス数:100ナイス
フェルマーの最終定理 (新潮文庫)の
感想新たな知見に触れる喜びがそのまま詰め込まれていたような一冊だった。数学者たちの一生と出会い、そして数学に対する並々ならぬ情熱が卓越した筆致で描かれている。450頁超の長編ながらもそれを感じさせない面白さ。読んでよかった。
読了日:2月29日 著者:
サイモンシン
1998年の宇多田ヒカル (新潮新書)の
感想1998年が日本で最もCDが売れた年だとは知らなかった。良い意味でも悪い意味でも宇多田ヒカルをはじめとする98年デビューの女性音楽家たちが日本の音楽シーンを一変させたことが分かる一冊。彼女らのデビュー背景を知れただけでも読む価値があった。
読了日:2月29日 著者:
宇野維正
旅のラゴス (新潮文庫)の
感想250ページ弱の短い話だが、中身は非常に濃密な内容で読み応えがあった。ひとりの男の一生をそのまま見させられたような充実した読後感と静かな余韻が残る。やはり人と人との出会いは素晴らしい。そして不思議と旅をしてみたくなる。
読了日:2月29日 著者:
筒井康隆
天賀井さんは案外ふつう(1) (ガンガンコミックス)の
感想スパイラルコンビの新作。城平さんのぶっ飛んだ設定と水野さんの可愛らしい作画は今作でも健在。いやいやこれは流石にないだろうと言いたくなるような設定や真相が起伏なく淡々と提示されていくが、物語の中に自然な形で落とし込まれているので不思議とああそうなんだと納得してしまう。全体的にどこかゆるい雰囲気で摑みどころがないのも面白い。
読了日:2月29日 著者:
城平京,水野英多
メイドインアビス 3 (バンブーコミックス)の
感想前人未踏の秘境「アビス」に挑む冒険家たちの姿を描いたSFファンタジー巨編の第三巻。可愛らしい絵柄とは裏腹に描かれるのは生と死に対するリアリティのある残酷な描写と冒険家たちの悲痛。ここにきて「上昇負荷」の設定が痛いくらいに生きてきてもうページをめくるのが怖くなってくる。でもやめられないこの感覚。ずるい。冒険漫画ならではのワクワク感と悲壮感のあるストーリー展開が最高の形で噛み合っている一冊。続きが待ち遠しい。
読了日:2月29日 著者:
つくしあきひと
Landreaall 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)の
感想どこか懐かしい雰囲気を感じさせるファンタジー漫画。あえて読者にすべてを理解させないような作りに好感を覚えたけれど、まだまだ導入部といった感じで判断がつかない。ここからどのように話が展開されていくのか気になるので、次巻以降も読み続けていこうと思う。
読了日:2月29日 著者:
おがきちか
プラチナエンド 1 (ジャンプコミックス)の
感想『DEATH NOTE』コンビの最新作。生と死をテーマにしたデスゲームに既視感を覚えつつも、洗練された絵と無駄のないストーリー展開にぐいぐい引き込まれ一気に読了。まだ序盤なのでこの物語がどこへ向かうのかは全く予想がつかないが、最後には主人公が幸せだと言えるような結末であってほしいなと思う。続巻も楽しみ。
読了日:2月29日 著者:
小畑健
七つの大罪(19) (講談社コミックス)の
感想ついに最後の大罪が登場。ここまで温存しておいただけあって凄まじいインパクト。やはりこの作品の登場人物は皆キャラが個性的で面白いね。話もテンポよく進行して飽きさせない仕上がり。
読了日:2月29日 著者:
鈴木央
ハイキュー!! 19 (ジャンプコミックス)の
感想読者が待ってたよと言わんばかりの素晴らしい展開の連続でした。ここまで来るのに長かったなぁ...なんて感慨深さを感じつつ今後の試合の行方を見守っていきたいと思います。ベストシーンはやっぱり表紙の彼の見開きガッツポーズだよね。
読了日:2月29日 著者:
古舘春一
ARIA 完全版 ARIA The MASTERPIECE 1 (BLADE COMICS)の
感想何年経っても色褪せない不朽の名作漫画。完全版になっても作品全体に流れる澄んだ心地よい空気感は健在。最終巻まで揃えようと思います。
読了日:2月29日 著者:
天野こずえ
銀河英雄伝説 1 (ヤングジャンプコミックス)の
感想原作未読。著名なSF小説の漫画版と聞いて手に取ってみたが面白かった。銀河帝国に住むラインハルトと彼に従うキルヒアイスの幼少期の出会いから二人が軍人となり初陣に出向くまでの過程がテンポ良く描かれている。作中では壮大なスケールを思わせるワードがいくつか散見され、今後の展開に大きな期待がかる仕上がり。癖の強い絵柄には少々抵抗があるけれど、続きが気になるので続巻も読んでみようと思う。
読了日:2月29日 著者:
藤崎竜
はたらく細胞(2) (シリウスKC)の
感想話題の細胞擬人化漫画の第2巻。1巻から引き続いて独自の路線を突き抜けた面白さ。味方だけでなく敵側にもドラマがあるのがいいね。あと好酸球のニヤけ顔が可愛かった。
読了日:2月29日 著者:
清水茜
心が叫びたがってるんだ。 2 (裏少年サンデーコミックス)の
感想1巻に引き続き映画に忠実な良コミカライズ。過去の傷と向き合いながら今をもがく少年少女たちの姿が繊細なタッチで描かれている。おまけ漫画も充実していて満足。
読了日:2月29日 著者:
阿久井真超平和バスターズ
ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)の
感想大賞受賞作と聞いて読んでみたが、思った以上に良かった。ところどころに稚拙な文章だったり、詰めの甘い箇所がいくつか見受けられたものの、構成や仕掛けが上手く、先の気になる作りでぐいぐい話に引き込まれた。ライトノベルらしからぬ尖った内容と強烈なテーマ性を伴って読み手の心に迫ってくる意欲作であり衝撃作。著者の次作にも期待したい。
読了日:2月13日 著者:
松村涼哉
魔法の色を知っているか? What Color is the Magic? (講談社タイガ)の
感想人工生命体と人間の命の価値の違いに迫った森博嗣さんの新シリーズの第2段。相変わらず近未来的な舞台で紡がれる話でありながらも現実味を帯びた内容に仕立てているのは流石。少しずつ提示されていく真相にも胸を躍らされたが、やはり最後の「彼女」との邂逅に全て持っていかれた感じ。ウグイとハギリのどこか噛み合わないやり取りも面白かった。
読了日:2月6日 著者:
森博嗣
エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード (講談社タイガ)の
感想この著者の本は初読み。大学生になった主人公が「八百万の神」と名乗るパピヨンと奇妙な同居生活を始めるという話。まだシリーズ1作目だからか全体的に淡々とした雰囲気で、少し物足りない印象だったけれど、これから次第に面白くなってくるのかな。幽霊などの人間の恐怖の対象となる存在を見せつつも、結局は人間の悪意が一番怖いというオチに持っていったのは良かった。
読了日:2月6日 著者:
荻原規子
雨の日も神様と相撲を (講談社タイガ)の
感想「少年少女青春伝奇」の一文が指し示す通り、どこまでもボーイミーツガールな内容だった。ミステリや相撲など様々な要素が複雑に絡み合いながらも結局最後は恋愛に着地するというのがいかにもそれらしい。一見どこかズレているようで、全体を通して見れば真っ当な論理として成立している著者の作風は好みだなぁ。読み応えも十分で大満足の一冊。
読了日:2月5日 著者:
城平京
黒─kuro─ 2 (ヤングジャンプコミックス)の
感想少しずつ壊れていくココとクロの平穏な日常と並行して明らかになっていく物語の裏側に潜む闇。光の見えない物語はこれからどこに向かっていくのか、また、ココを取り巻く人間関係はどうなるのかなど気になる要素満載で次巻も楽しみ。
読了日:2月5日 著者:
ソウマトウ
黒─kuro─ 1 (ヤングジャンプコミックス)の
感想可愛らしい絵柄とは裏腹に不気味な雰囲気が漂っている作品。少女と猫の穏やかな日常が徐々に「狂気」に侵食されていく感じが堪らない。今後この話がどう転ぶのかわからない怖さもあり、次巻が気になる。
読了日:2月5日 著者:
ソウマトウ
はたらく細胞(1) (シリウスKC)の
感想細胞擬人化漫画。思っていた以上に面白かった。人体の複雑な細胞の名称や役割の説明がギャグチックな話の中に自然な形で落とし込まれていて分かりやすく、各々のキャラの掛け合いも賑やかで楽しい。ただ、この限定された設定でどこまで続けられるのかという一抹の不安も。
読了日:2月5日 著者:
清水茜
ダイヤのA act2(1) (講談社コミックス)の
感想待望の第2部スタート。心なしか1部よりもだいぶ話がサクサク進んでいるような気がする。初の甲子園の舞台で確かな手応えを感じた降谷と傍観者でいるしかない沢村。この両者の対比が面白く、同時に今後どのように成長していくのか楽しみになる一冊だった。
読了日:2月5日 著者:
寺嶋裕二
ひとりぼっちの地球侵略 9 (ゲッサン少年サンデーコミックス)の
感想相変わらず繊細かつ柔らかな絵のタッチが素晴らしい。表紙も開放的な雰囲気で素敵。平穏な日常回で終わるかと思いきや衝撃のラスト。次巻から一気に話が動きそうだ。
読了日:2月5日 著者:
小川麻衣子読書メーター
月末に一気に感想を詰め込んでしまう癖をどうにかしたい...。あと
メイドインアビスは絶対読んで。とにかく読んで。きっと面白いから。お願い。
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