機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第13話「葬送」感想 あすたっと
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第13話の感想です

≪あらすじ≫(TVアニメ公式サイトより引用)
ブルワーズとの戦闘では敵味方ともに多くの犠牲が出てしまう。残された者は死んだ者たちが生まれ変われることを祈りながら葬儀を執り行う。




残された者は何を思うのか。

ブルワーズ戦決着。敵味方共に多くの犠牲を出した熾烈な戦闘は鉄華団の勝利で終わる。
今回はその戦いの決着を経て、残された者が死んだ者に対して何ができるのかという部分を丁寧に描いた回だった。こういう話を丸々1話使って描くあたり、やはりこの作品は人と人との繋がりを強く意識して作られているんだなと感じる。

メリビットからの提案で、死んだ者の葬儀を執り行うことになった鉄華団。
どうやらオルガ達の生きている時代では葬式は珍しい慣習らしい。その事実にも驚いたけれど、もっと驚いたのは葬式は「大切な人の死をきちんと受け入れるため」の他に「死んだ人の魂が生まれ変わるよう祈る」意味合いを持った儀式でもあるという点。まさか葬式の定義をこの作品でやるとは思ってもみなかったが、実際に葬式はそういった仏教的な側面も持っていたりするんだろうか?輪廻転生みたいな捉え方でいいのかな。どうなんだろう。

まあそれはいいとして、葬式ではヤマギの考案した花火の細工が印象的。
氷の華というのは表面的にも美しいものなのだけれど、咲いたあとにすぐに散ってしまうのがあまりにも短い人の一生の儚さを表しているようで、そういう違ったニュアンスの美しさも孕んでいるように感じた。また、それによって「散らない華」を意味する鉄華団の存在がより鮮明に浮き彫りになっていたのも印象的だった。

「葬式は残された者が泣いてもいい場なんだ」と言う名瀬に対して「そんなダセェ姿を見せて送り出すことなんてできない」と答えるシノが格好良い。格好良いと言ってしまうと語弊があるかもしれないが、精一杯戦って散った仲間たちを誇り高い存在と見て、その仲間たちと対等な立場でいるために泣かないと決意した彼は強くて優しい人間だと思う。

昭弘と昌弘の別れも良かった。
悲しいすれ違いになってしまったけれども、最後は敵ではなく兄弟として別れることができて、お互いに救いの残る形になっていて安心した。
「昌弘の思い出と一緒に生きる」と気持ちを新たにしてグシオンに乗る昭弘めちゃくちゃ格好良かったから絶対死ぬなよ。

クダルの「お前、人殺しを楽しんでるだろ」という言葉を受けて、本人でも気づかぬうちに動揺しているのか手が震えている三日月。
これまで冷静に、あたりまえに人の命を奪ってきた三日月だったが、やはり心の奥では迷いが生じていたということか。クーデリアのセリフもその布石だろう。
今後はその心の機微に焦点を当てて三日月に人間味を持たせていく方向性になるのかな。一切ブレない主人公というのも、それはそれで新鮮で魅力的だとも思うけど。



おい、テロップ、邪魔だ!どけ!

そしてラストでは三日月とクーデリア嬢がまさかの抱擁とキスを交わす。
マリー脚本が炸裂した瞬間だったが(この回がマリー脚本かどうかは知らないが)、これ結局三日月もクーデリア嬢も人の真似をしただけなんだよね。三日月は名瀬の、クーデリアはフミタンの真似をしてみただけに過ぎない。その事をお互いに知らない図式だったのがなんとも面白かったw
でもこれで今後この二人の関係が進展するかどうかは知らない。むしろ欲求と行動にまったく隔たりがない三日月の人間性の歪さと怖さがより際立ったような気がするw



というわけで、鉄血のオルフェンズ第13話。
それぞれの人物にとっての分岐点となる1クール目を締めるのに相応しいエピソードでした。次回は年を跨いで1月10日の放送となるようです。楽しみに待ちましょう!




「どうせならフミタンがいい!!」

本能でフミタンに抱きついたこのガキ、わかってるな...。



次回:『希望を運ぶ船』

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