2015年11月の読書メーター読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1437ページ
ナイス数:141ナイス
1518! イチゴーイチハチ! 2 (ビッグコミックス)の
感想2巻も安定してます。意外な展開こそないですが、堅実的な面白さがありますね。今巻のメインは新歓マラソンでしょうか。「走ること」を通じての生徒会メンバーの微かな心境の変化が瑞々しく、そして色鮮やかに描かれていました。しかし、個人的に最も印象に残ったのは三春先輩の問いに対しての丸ちゃんの返答です。彼女の健気な想いには思わず胸を打たれてしまいました。これから丸ちゃんと烏谷の関係はどこへ向かうのか。次巻も楽しみです。
読了日:11月30日 著者:
相田裕
メイドインアビス 2 (バンブーコミックス)の
感想生き別れの母ライザと所縁のある白笛「動かざるオーゼン」によって明かされるリコの出生の秘密。少しずつ物語の核心へと迫っていく雰囲気が出てきてより面白みが増してきたなぁ。世界観や設定が周到に練られているのが至る所から分かるので安心して読める。しかしオーゼンは子供相手だろうが容赦ない。ライザの娘だからこそ、なんだろうけれど。こういう底が見えない強キャラは結構好きかも。
読了日:11月29日 著者:
つくしあきひと
メイドインアビス 1 (バンブーコミックス)の
感想「アビス」と呼ばれる前人未踏の秘境に挑む冒険家たちを描いたSFファンタジー巨編。1巻はまだ導入部といった作りで、世界観の説明が主な内容だったが、それでも十分に楽しめた。優しく繊細な絵柄に反して残酷な描写と緻密に組み立てられた世界観設定は確かな説得力を持って読み手にこれからの展開を期待させてくれる。はたして主人公たちの目指す先には一体何が待ち受けているのか。既にワクワクが止まらない。
読了日:11月29日 著者:
つくしあきひと
新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)の
感想近代文学の名作5篇を森見さんが現代版に置き換えた一冊。元ネタは最初の2篇しか読んだことはないが、どの話も強烈な個性を放っており、読み進めるうちにぐいぐい引き込まれた。その中でも表題の「走れメロス」が最も森見さんらしい癖のある文体とユーモラスな雰囲気に満ちていて好み。どこまでも滑稽で馬鹿な登場人物たちが心の底から愛おしい。
読了日:11月28日 著者:
森見登美彦
だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)の
感想アニメ化と聞いて読んでみた。まずタイトルのセンスの良さに惹かれる。内容もそれに劣らず面白い。子供の頃に馴れ親しんだ駄菓子の名前に懐かしさを覚えつつ、テンポの良いギャグ漫画として楽しめた。そしてほたるんかわいい。
読了日:11月26日 著者:
コトヤマ
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)の
感想人間と人工生命体に区別はあるのか、そして「人間性」とは何なのかという本質的なテーマに差し迫った一冊。未来の話ではあるのだが、決してありえない話ではないと思わせてくれる妙なリアリティがあり、その意味では現代社会に生きる私たちも無視できない問いであるように感じた。哲学的な言い回しと淡々と進行していく雰囲気が好みの作品で、早くも続巻が楽しみ。
読了日:11月21日 著者:
森博嗣
イチゴーイチハチ!(1) (ビッグ コミックス〔スピリッツ〕) (ビッグコミックス)の
感想相田裕さんの新作。前作の息の詰まるような殺伐とした雰囲気とは打って変わって爽やかな後味の残る青春学園ものといった感じ。しかし、ところどころにガンスリを書いた人の作品だなと思わせる描写もあり、その意味では作品に通底しているセンスは一貫しているんじゃないかと思えた。話としてはまだ前日譚。挫折し、目標を見失った少年少女たちがどこへ向かうのか、早くも次巻が楽しみ。
読了日:11月20日 著者:
相田裕
虚構推理(2) (講談社コミックス月刊マガジン)の
感想物語の中心となる人物が出揃って、話としても大きく動き始めたような印象を受ける第2巻。今カノVS元カノの修羅場や「青春!火吹き娘!」などのギャグチックな掛け合いをメインに進行していく中で淡々と明かされる九郎の過去にはゾクッときた。やはりこの作品はシリアスとコミカルの配分が絶妙だなと思う。ラブコメ要素を楽しみつつ次巻からのミステリ展開に期待したい。
読了日:11月20日 著者:
片瀬茶柴読書メーター
コメントの投稿