機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第6話の感想です≪あらすじ≫(
TVアニメ公式サイトより引用)
ギャラルホルンの監視の下、地球を目指すには案内役を必要とする鉄華団の面々。強力な後ろ盾を得るべく、木星圏を拠点とするテイワズとの交渉を取り付けようとする。

「じゃあ、あんたが俺たちを幸せにしてくれるんだ?」「はい そのつもりです」試すように問う三日月に対し、迷いなく答えるクーデリア。
以前の彼女だったら裏表のない三日月の瞳に真正面から向き合う事はできなかっただろうね。それが出来るようになったのはやはり彼女自身がここ数日の間に大きく成長したからなんだろう。
三日月たち少年兵の置かれている現実を見て、鉄華団と行動を共にして自分が今何を為すべきなのか、どうあるべきなのかを理解したからこそ出た言葉。
「火星の経済的独立を勝ち取り、自由な生活を得る」という当面の目標に突き進む覚悟が決まったからこその揺るぎのない返答だったのだろう。
少なくとも現実が見えていなかった1話の頃のポンコツなお嬢様はもういない。そう思わせてくれるだけの確かな説得力のある返答だった。
そんなクーデリアの返答に微かに微笑む三日月。
三日月もクーデリアの迷いのない返答に彼女の覚悟の程を見たんだろうね。それであの笑み。
なんとなくだけど回を重ねるごとに三日月のクーデリアに対する態度が軟化してきているというか、
護るべき対象としてではなく、鉄華団の仲間として意識し始めているような気がする。
以前なら絶対に何かと理由をつけてパスしそうな字の読み書きを(クーデリアに教えてもらう形で)やり始めた事からも三日月の心境の変化が伺える。
この先この2人の関係の変化が物語においてどのような意味を持つことになるのかはまだ分からないが、
少なくともお互いにとっては刺激になって良い方向に転ぶんじゃないかなと思う。完全に憶測の話だけれど(笑)。
そして三日月とクーデリアの関係の他に、もう一つ描かれた関係があった。

オルガと三日月。
1話から強調されていたこの2人の関係性の一端が今回垣間見えた。
具体的に言えばオルガの視点からの三日月、という感じかな。それを引き出してくれたのはビスケットだったけれど、
どうやらオルガは
「三日月の瞳は裏切れない。だからその期待に応えるために、どんな時でも三日月にとっての理想の自分でいなければらない」と自分に釘を刺して行動しているっぽい。そうさせるだけの何かが三日月の瞳にはあるんだろうね。
つまりは三日月がオルガを信頼して行動しているのと同時に、オルガも三日月の信頼によって動かされているというわけだ。
お互いの信頼がお互いを動かしている関係。一見強固で何の心配もいらないような関係に見える。しかし、逆に強固過ぎる関係が故に、どちらか一方がいなくなった時、残された方は一気に崩れてしまうんじゃないかという気もする。
まあ今回三日月がクーデリアの申し出を受け入れた事で、言うほど三日月がオルガに依存していない事が明らかになったものの、いざ「その時」が来たらどうなってしまうのかなぁという不安は残る。(というかむしろオルガの方が三日月に依存してる感じなのが怖い)
その意味で今後
オルガと三日月が決別する展開はありえるのかもしれない。そうはならくとも、またこの2人の関係の歪性、危険性に焦点が当てられる時は必ず来ると思う。

それにしても子供たちに健気に読み書きを教えるクーデリア嬢が可愛い。こういうシーンを見てると意外とクーデリアは人に何かを教える立場の職業が向いているんじゃないかと思う。
さて、次回はテイワズとの接触の前に、
生きていた人望の薄いCGSの社長と一悶着あるのかな(笑)。なんか地球に行くだけで1クール分使い切るような気がしてきたw
次回:『いさなとり』
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