僕のヒーローアカデミア 第4巻の感想です以下、第4巻の
ネタバレが含まれておりますので未読の方はご注意ください。
僕のヒーローアカデミア 4(ジャンプコミックス)2015/6/4
堀越 耕平
体 育 祭 編 中 盤 !体育祭編も中盤戦に突入?
騎馬戦はいつも追う立場の人間だったデクが逆に追われる立場の人間になるという話で、A組だけでなくB組やサポート科なども絡んできて混戦必至の先の読めない試合展開になっていたのが面白かった。
キャラそれぞれの個性の使い所が絶妙な采配で、余す所なく発揮されており、全体的に飽きない構成に仕上がっていたような印象。
大詰めにデクvs轟を持ってくるあたりも王道を外さないジャンプ漫画らしい展開になっていて好感が持てた。
また、熱い展開が続く一方で、これまでこの作品ではあまり見られなかったドライな側面というか、ヒーロー世界の裏の部分が轟の過去を通じて描かれていた。
正直、今回の話のような生々しいヒーロー世界の現実を真正面から描いたのには驚かされたが、物語全体において、そして「轟焦凍」という1人のキャラクターに重みを与える要素としては外せないエピソードだと感じた。またデクと轟の関係性を明確化させるためのアクセントとしての役割も十分に果たしていたように思う。
最終種目はこれまたジャンプ漫画の王道ともいえるトーナメント戦。
総勢16名ものキャラがいたが、描くべきキャラをしっかりと絞ったからか恐ろしくテンポよく進んでいった印象。重点が置かれるのは間違いなくデクvs轟なんだろうが、個人的にはお茶子vsかっちゃんの異色対決の方も気になるwあのかっちゃんを相手にお茶子がどこまで戦えるのか、楽しみです。
では、以下気になったキャラをピックアップして書いていきます。
■デク追う者から追われる者へと立場が変化した主人公。騎馬戦ではヒーローの本質ともいえる大切な人のために戦う姿が見られた。
轟の衝撃の告白を受けて物怖じこそしたが、お互いの背負った物の重さの違いを十分に理解した上で、「僕も君に勝つ」と改めて轟と競う意志を示した姿からは精神面での成長が感じられて良かった。
■轟焦凍今回の話で轟がデクに固執する理由が明かされた。両親絡み...というのが何とも生々しいが、実力主義のヒーロー世界においては割と珍しくもない話なんじゃないかと思えてしまった。
かっちゃんに続きデクの正統派ライバルとしての地位を確立させた感じだが、デクやかっちゃんとは違って、トップヒーローに「ならなくてはいけない」と義務感のようなものを背負って戦っているというのが、2人との明確な対比になっていて面白いなと感じた。
■常闇踏影間違いなく今巻のMVP。騎馬戦ではデクサイドのピンチヒッターとして参戦し、まさしくダークホースともいえる予想外の活躍をみせた。タイマン最強のスタンド能力を持ちながらも決して自身の力に驕ることなく冷静に状況判断を下せるあたり、今後も強キャラの一角としての活躍が期待できる。いかにも厨二な感じの言動も良い。
感想は以上です。それでは。
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