≪あらすじ≫
小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが 現れた。この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が 関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究するこ とにした。未知と出会うことの驚きに満ちた長編小説。
最近読んだ本の感想です。
第31回日本SF大賞受賞作ということですが、あまり気にしない方が偏見を持たず
に楽しく読めると思います。
自分は図書室で借りたので単行本の方な
のですが、文庫化されているので買いや
すくなっています。

表紙のペンギン達が可愛いですね~。
目次にまでいるww
理屈っぽい小学四年生、アオヤマ君と歯科医のお姉さんが織り成すひと夏の物語。この二人のやりとりがおもしろかったですww
他にもクラスメイトのウチダ君やハマモトさん、アオヤマ君のお父さんなど魅力的な
登場人物が数多く出てくるのですが、メインになるのはやはりこの二人かな、と。
クラスメイトとの研究や冒険もとてもおもしろかったんですけどね。自分もつい小学生の頃を思い出してワクワクさせられました。アオヤマ君を静かに見守りながらも暖かい言葉を投げかけてくれるお父さんの姿も印象的です。
しかし、自分が最も心打たれたのは少年のお姉さんへのまっすぐな気持ちです。そしてそれが同時に世界の果てを知る喜びと悲しみに繋がっていきます。
寂しさや切なさの中にもどこか温かさの残る爽やかな読後感。読み終えた時に表題である「ペンギンハイウェイ」のもつ秀逸さと希望に満ちた切なさに気付く。
大人になってきっとまた読んでみたくなる、そんな物語でした。
是非多くの人に読んでもらいたいですねー。
オススメです。それではまた。
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