2015年冬アニメの感想です。
今回は「七つの大罪」、「アルドノア・ゼロ」、「弱虫ペダル GRANDE ROAD」の3作品です。ではどうぞ。
■『七つの大罪』
ゴウセルさん渾身のダブルピースv(゚∀。)v週刊少年マガジンで連載中の王道ファンタジー漫画のアニメ化。
原作未読で視聴しましたが十分楽しめました。色々と複雑な設定が絡む事の多い作品が溢れている中、ストレートに物語を楽しめるというのは貴重ですし、戦闘シーンも剣だったり魔法だったりと派手で見応えのあるものが存分に詰め込まれていて見ていて面白かったです。
ただ、シナリオは休む暇がないというか、原作未読でも相当急いで進めているんだなというのが伝わってきましたねw
本当に目まぐるしい勢いで状況が変化していくのでキャラの立ち位置や場面を把握するのが大変でしたw
でも少年漫画らしい盛り上がり要素が山場にしっかりと用意されていたのは流石だなと感じました。最終決戦はまさにオールスター総力戦という感じで燃えましたね。まさか豚が一番格好いいキャラになるとは思ってもみませんでした)笑
2期を匂わせるような終わり方になっていましたが一応の決着はついていたのであまり不満はなかったです。欲をいえばもう少し戦いの後のお祭り感を楽しみたかったかな。
あと、個人的にですが18、19話のピアノイントロのED入りは本編の盛り上がりと上手くマッチしていて視聴していた時に鳥肌が立ちましたw大袈裟な表現かもしれませんがそれぐらいに工夫された見事なED入りだったと思いました。
全体的に技名表記がダサい、作画が危うい(なんとか最後まで持ちこたえた感じ)以外は安心して楽しめる王道ファンタジーだったと思います。
聞いた話によると尺の都合上(なのかどうかはよく分からないけど)原作とアニメではだいぶ展開の違う部分があるそうなので、機会があれば原作の方も読んでみたいなと思っています。スタッフ、キャストの皆様、本当にお疲れ様でした!
■『アルドノア・ゼロ』
良くも悪くも視聴者に衝撃を与えた前期ラストから19ヶ月後の世界が舞台ということでしたが...
話としては綺麗に纏まった...のかな?
地球側が勝利して火星と和平を結んでハッピーエンドというのは全然良いというかむしろそれしかないぐらいの落とし所だと思ったんだけどそこにたどり着くまでの過程が雑というか、イマイチ描き切れていなかったような印象を受けました。
対立構造自体は地球vs火星という簡単なもので、その部分だけを突き詰めてストーリー展開していけば良かったのに色々と余計なものを付け加え過ぎて、何かゴチャゴチャしたまま、風呂敷を広げるだけ広げておいて結局最後は尺足らずみたいな感じで終わってしまったのが残念でした。
1期であれだけ量産型火星騎士との戦闘を描くぐらいだったらその分を主要キャラ達の掘り下げに使った方がまだストーリー全体に重みが出たんじゃないかと思います。結局スレインは何がしたかったの?って感じだし、イナホは感情表現に乏しい理由とか色々気になる部分が描写されていなかったから何か薄いキャラに感じてしまったし。
確かに背景を描かない方が魅力的に映るキャラもいますが、それはあくまでもサブキャラでやるから光るのであって、少なくとも主人公でやるべきことではないと思いました。
あと、クランカインは戦局をひっくり返す程の重要なキャラだったのならもっと早くに登場させるか、1期の時点で存在を匂わせておくべきだったと思います。姫様との電撃婚約発表も含めて、全てが唐突だったとしか思えない。
総じて舞台設定やメカニカルデザインなど光る部分は多かったものの、ストーリー展開の詰めの甘さが全てを台無しにしてしまった本当に惜しい作品だったという印象でした。
長々と文句を言ってしまい申し訳ありませんが、CG戦闘シーンは迫力があって見応えがありましたし、先の読めない面白さという意味では(自分が視聴した作品の中では)今期1だったと思います。スタッフ、キャストの皆様、お疲れ様でした!
■『弱虫ペダル GRANDE ROAD』
昨年放送された弱虫ペダルの第2期。
1期3クール、2期2クールという長丁場の作品となりましたが、それに相応しいだけの盛り上がりと熱さをみせてくれました!
一応1期視聴後に原作を読ませていただいて、IH決着までの展開を知っていたのですが、声優さんの熱演やペダルを回す細かい足の動きなどアニメでしか味わえない面白さがあって、そういう意味で原作既読者でも目が離せない映像作りになっていたかなと思います。
失礼な言い方をしてしまうと、ただ登場人物達が自転車に乗って競争してるだけのアニメなんですよ。
でもその登場人物達それぞれに自転車に懸ける信念、ドラマがあって、競争の中にも手に汗握るチームプレイや駆け引きがあって、そういう要素が綺麗に絡み合って本当に1つのスポーツアニメとして完成しているですよね。
単純にロードレースを題材とした作品でここまで熱くなれる物語を作れるのはすごいなと思いますし、何より敵味方関係なく応援したくなるようなキャラ作りがされていたのが素晴らしかったですね。
まあ全体的にみれば回想シーンがくどかったような気もしますが、キャラの言動に説得力を持たせるためには避けられなかった部分だと思うので個人的にはあまり不満はなかったです。ここら辺は人によって捉え方が変わるんじゃないかなと思いますね。
最後は皆で全ての原点であるアキバに行って締め。小野田くん以外のメンバーのアウェー感が面白かったですね(笑)
もうホントにここで最終回でもいいぐらいの綺麗な終わり方だったのですが、原作は今2年生編をやってるんですよね。3期に備えて(あるかどうかはわからないけどw)原作の続きを読んでおこうかなと思っています。スタッフ、キャストの皆様、本当にお疲れ様でした!
そして最後に
『劇場版 弱虫ペダル』今夏公開決定おめでとうございます!書き下ろしオリジナルストーリーということで...楽しみにしておきますね(^_^)
感想は以上です。それでは。
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