暗殺教室 第13巻の感想です以下、13巻の感想になりますので未読の方は
ネタバレにお気を付けください。
暗殺教室 13 (ジャンプコミックス)(2014/3/4)
松井 優征
「世界の時間」死神戦決着。世界最高の殺し屋ということでしたが、前巻のツメの甘さに加えてやられ方がギャグっぽく、小物化に拍車をかけてしまっていたのがちょっと残念。烏間先生のセリフから偽物かとも思いましたが死神の見えない鎌()とか使っていたし本物で確定なのかな。一応シロの改造による再登場フラグが立っていますが正直また出てきてもふーんとしか...。
変装の技術を極めるために顔の皮を剥いだというのはるろ剣の般若を思い出しました。全てを犠牲にしてでも、という死神のプロとしての執念のようなものが見えたのは良かったです。
戦いの後、烏間先生とビッチ先生は何やらいい感じの雰囲気にw烏間先生からプレゼントを貰って年相応の素直な反応を見せるビッチ先生が可愛かったwお互いの育った世界が違うことを理解した上で、E組に残ることを選んだのですね。
「渚の時間」渚君のメイン回。今回は暗殺の才能だけでなく、進路、母親との確執が描かれていました。
9巻のときからあの心優しい渚君に
そんな事で済まされる母親ってどんな人なんだろうかとずっと気になっていましたが想像以上に厄介なのが出てきた感じ。

自分の叶えられなかった理想を強引に子供に押し付ける...松井先生は本当に
人間の汚い部分を徹底的に突き詰めたキャラを描くのが上手いなと思います。死神のようなファンタジーな存在よりも実際に現実にいてもおかしくなさそうな渚母の方が余程恐ろしく感じますね。
重いテーマなだけにどう落とし所をつけるのか気になりましたが結末は割とあっさり気味。まぁでもちゃんと解決するんだったら母親と決別するぐらいしか方法がなさそうですし、E組で培ってきた暗殺の才能を直接母親の目の前で示すというのもそれはそれでいいなと思いました。暗殺で締める、というのはいかにもこの作品らしいですしね。本人のいないところで勝手にヅラ教師認定された烏丸先生と瞬殺された殺し屋は完全にとばっちりでしたがwwww
母親と無事?和解し、今後の進路を探す渚君ですが個人的には教師とか人に何かを教える立場の職業が向いているんじゃないかなと思いました。人の表情が読めるというスキルは教師になったときに大きな強みになると思いますし、あの母親の下で育ってきた渚君だからこそ教えられることもあるんじゃないかな、と。11巻の保育所の話がいい感じにフラグになってる気がする。
「学園祭の時間」きました、中学校生活の一大イベントである文化祭!もう何度目になるかも分からないA組との対決ですが今回もハンデが酷いですねw
飲食チェーンとスポンサー契約を結び余裕をかますA組にE組は山奥に隠された刃(希少食材)で対抗。正直これでもA組以上に顧客を呼ぶのは厳しいだろうからもう一捻り何かあるのかな。調理ということで家庭科に強い原さん、村松あたりが活躍しそうな予感。しかし、ニホンカワウソがいたり、マツタケが採れたりする裏山って一体何なんだろうかww
というわけで今巻も非常に内容が濃くて面白かったです。3月の最終暗殺プロジェクトやシロの最終兵器など終盤戦に向けての下準備が着々と整いつつあり、本編も終幕に近づいていることが窺えますね。とりあえず文化祭でE組が何かしらの奇策でA組に勝利して理事長との直接対決という展開になるのでしょうか。次巻も期待です。
おまけ

ビッチ先生冬服ver。ビッチっぽさが無くなってしまったのは少し残念だけどこれはこれで似合ってるしあざとくていい。フツーの世界に慣れようというビッチ先生の決意の表れでもあるだろうしね。

かつて天才小学生と呼ばれていた現・オヤジ中学生中村さんのほっこりするエピソード。あれ...中村さんってこんな可愛かったっけ...?もう中村さんの話だけで1話組んでもいいのでは?と思ってしまった。この調子で矢田さんと狭間さんの個別回もお願いします←えっ

渚君長髪ver。まさか渚君がよく女性だとからかわれていた裏にあんな重たいバックボーンがあったとは。女装回とか今振り返ると複雑な気持ちになりますね。暗殺成功後はどんな髪型に変わるのか、楽しみです。それでは。
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