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  • 2016年10月の読書メーターまとめ

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4310ページ
ナイス数:140ナイス

第三の時効 (集英社文庫)第三の時効 (集英社文庫)感想
粒揃いの刑事モノの短編集。どの話も完成度が高いが、中でも表題の「第三の時効」が素晴らしかった。巧妙に隠された事件の真相と、連続するどんでん返しが鮮やかで、心地いい。短編ながらの切れ味も抜群で、非常に読み応えのある一冊だった。
読了日:10月31日 著者:横山秀夫
凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)感想
シリーズ第四弾。紐解かれる階段島の歴史と、堀の切なる願い。様々な真実が明らかとなり、物語としても折り返し地点を迎えた印象がある。七草を中心に、皆が己の心に刃を刺して、歪みながらも自身の理想と向き合おうとする姿が、痛々しくも、美しい。最後の展開はちょっと意外だったけれども、これまでの過程を振り返ってみれば必然だったようにも思える。そして相変わらずタイトル回収が鮮やか。
読了日:10月31日 著者:河野裕
魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2 (角川文庫)魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2 (角川文庫)感想
シリーズ第ニ弾。相変わらず能力の設定や使い方が面白い。話としても各々の思惑が複雑に絡み合う先の読めない展開となっており、静かながらも激しい感情を訴えかけてくるラストは衝撃的。ケイの人生の転機となった二年前の出来事がますます気になったところで、次巻。
読了日:10月31日 著者:河野裕
デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? (講談社タイガ)デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? (講談社タイガ)感想
Wシリーズ第4弾。話としてはあまり進展はなかったものの、非常に示唆に富んだ内容になっていて面白かった。真賀田四季の先見した未来がどんどん現実味を帯びてきているのが怖いな。人間と人工生命体の差が限りなくゼロに近くなり、生と死の定義が曖昧になった世界で、人類は何を以って独自の価値を見出すことができるのか。じっくり追っていきたい。
読了日:10月23日 著者:森博嗣
からかい上手の高木さん 4 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)からかい上手の高木さん 4 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
今巻も高木さんが可愛い。もうそれだけで十分に素晴らしい。からかわれる西片くんの反応もいい。話の終着点がどこになるのかはまだ判らないけれども、この甘酸っぱい青春の1ページを最後まで見届けたい。
読了日:10月16日 著者:山本崇一朗
ゴールデンゴールド(1) (モーニング KC)ゴールデンゴールド(1) (モーニング KC)感想
これは面白い。作品全体に不穏な空気が流れているが、とにかくフクノカミの存在が異質で不気味。平和な日常が徐々に侵食されていく感じが堪らないし、話としてもこれからどう転がっていくのか予測できない怖さがある。あと、おばあちゃんの顔が変貌するシーンが狂気に満ちてる。
読了日:10月16日 著者:堀尾省太
コンビニ人間コンビニ人間感想
奇妙に面白かった。一見すると狂った話のようにも思えるが、普通に適合できない人間は異物と看做され社会から排除されるというのは現代社会の在り方そのものを表しているような気がした。いかに周りと上手く波長を合わせ、それでいて自分自身の本質を見失わないように生きることができるのか、この本を読んで考えてみたくなった。
読了日:10月15日 著者:村田沙耶香
([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)感想
軽快なテンポが心地よい作品。書簡体形式ではあるのだが、中身はいつもの森見さんらしいユーモアに溢れた内容になっており、大変面白かった。ギャグテイスト全開なのに、最後はどこか切なさの残るしっとりとした終わり方になっているのも好感触。電子メールやSNSなどでのやり取りが当たり前になった今だからこそ、直筆の文字に想いを乗せて届ける手紙があってもいいんじゃないかと思った。
読了日:10月15日 著者:森見登美彦
小暮写眞館(下) (講談社文庫)小暮写眞館(下) (講談社文庫)感想
爽やかな後味の残る読後感。ずっと目を背けてきた己の過去と向き合い、それを受け入れることで、前へと進んでいく登場人物たちの姿が印象的でした。英一の淡い恋は実らなかったけれど、彼女が自分の存在を肯定して生きることができたのなら、きっとそれで良かったんだと思う。良い作品でした。
読了日:10月9日 著者:宮部みゆき
小暮写眞館(上) (講談社文庫)小暮写眞館(上) (講談社文庫)感想
古びた写真館に持ち込まれる心霊写真に秘められた謎を解き明かすお話。人の想いが写真に表れるというテーマが斬新で面白く、その背景にあるものがどれも温かみに溢れているのがいい。作品全体に流れる緩やかな空気感とカントリーチックな雰囲気も好み。
読了日:10月7日 著者:宮部みゆき
亜人(9) (アフタヌーンKC)亜人(9) (アフタヌーンKC)感想
前巻に引き続き佐藤さんが大暴れ。亜人の能力をフルに生かしたテクニカルな戦い方で魅せてくれる。そして危惧していたとはいえ平沢さんの退場が辛い。プロに徹し続けてきた彼が最期に見せたほんの僅かな綻びには思わずグッときた。
読了日:10月7日 著者:桜井画門
百万畳ラビリンス  上巻 (ヤングキングコミックス)百万畳ラビリンス 上巻 (ヤングキングコミックス)感想
閉鎖空間からの脱出ゲーム漫画。ゲーマーの女子大生2人が独自の機転と発想で困難を乗り越え、解法を導くまでの過程が読んでいて面白い。続きが気になるところで引きになっているので、早く下巻も読みたい。
読了日:10月6日 著者:たかみち
猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1 (角川文庫)猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1 (角川文庫)感想
『階段島シリーズ』が好みだったのでこちらの作品も手に取ってみましたが、期待していた以上に面白かったです。思春期の不安定な少年少女たちが異能力を持つがゆえの苦悩や葛藤などの心の機微が著者の持ち味である透明感のある文章で繊細に描写されており、読んでいて切ない気持ちになりました。異能力の使い方も安易なバトル展開にするのではなく上手く話に絡めてあって良かったです。これから物語がどこへ向かうのかもそうですが、目下ケイの過去が気になって仕方ないので続巻も読んでみようと思います。
読了日:10月3日 著者:河野裕
王とサーカス王とサーカス感想
淡々と進む物語の中で二転三転もする終盤の展開には唸らされた。しかしながら、この作品の本質は謎解きにはなく、ジャーナリズムの意義を問う部分にあるのではないか、とも。一見関係性がないように思える表題も最後まで読むと納得。ミステリの枠だけに留まらない、骨太の作品だった。
読了日:10月1日 著者:米澤穂信

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