機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ あすたっと
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第24話の感想です

≪あらすじ≫(TVアニメ公式サイト
り引用)
ついにエドモントンに到着したオルガたち鉄華団だが、蒔苗の会議場への到着を妨げようとするギャラルホルンの攻撃を受けてしまう。

誤って23話の感想を削除してしまったorz


「誰が死んで誰が生き残るかは関係ねぇ。俺達は一つだ。俺達は『家族』なんだ。

鉄華団の未来のためにお前らの命を賭けてくれ」


もう後には退けない。決死の囮作戦。作戦というよりは捨て身の特攻に近い行為。それを知らされてもなお誰も鉄華団を降りようとはしない。なぜならそれを乗り越えた先には今よりも大きい「未来の報酬」が待っているから。
歪んだ在り方だとわかっていても、それでも信じた未来のために進むしかない。そんなオルガの、鉄華団の意志が伝わってきたシーン。

その一方で、メリビットさんは彼らの歪んだ在り方は間違っていると言う。確かにその通りだとも思う。
死んだビスケットもフミタンも武力による解決なんて望んではいないだろうし、「家族」はこんな犠牲を伴う作戦の引き合いに出していい言葉じゃない。ただ、同時に今のメリビットさんには彼らを止めるだけのものがないというのもまた事実。勿論それは視聴者である私も同じ。
だから間違っているとわかっていても彼女も、そして視聴者も彼らの行く末を傍目から見守ることだけしかできない。この辺がなんとも歯痒いというか、越えられない壁のようなものを感じたよね。





逆襲のアイン君。作戦完遂を目前にした鉄華団の前に突如として現れ、味方のMSパイロットを次々と撃破していく姿はまさに厄災をふりまく悪魔そのものといった感じ。
正直、アイン君に対してはこれまでどうにも掘り下げが甘くキャラとして薄い印象があって、はたして彼に鉄華団を追い詰める大役が務まるのかという不安が拭えなかったのだけれど、ここまで突き抜けてぶっ壊れられると面白いな。
狂気に一切の身を委ねた敵キャラというのは今作では初で不気味さを加速させるし、上官の死を「言い訳」にして破壊だけを望んでいるというイメージを植え付けてくるのもどこか鉄華団と共通する部分が感じられて面白い。

悪魔、という意味では三日月にとってのラスボスとしての風格も十分だし、さらなる活躍に期待したい。


切迫と絶望の第24話。敵味方共に役者が出揃い、いよいよ最終決戦の様相を帯びてきた感じ。2期があるかどうかはまだ定かではないですが、一旦の決着として鉄華団とギャラルホルンの戦いはしっかり描き切ってほしいなと思います。それでは。




ところで、アジーさんはガチの退場っぽいけど、ラフタとシノはどうなんだろう。
明確な死亡シーンが描写されていないし、二人ともフラグをいくつか残していた感じもするから、そういう意味ではまだ生存の可能性ありか?

そしてガエリオの前に現れたマクギリス。仮面を取ったということはここでガエリオを消す算段なんだろうか。色々板挟みになってるガエリオが作中で一番可哀想に思えてきた。いや、苦しみは比べるものなんかじゃないというのはわかってはいるのだが...。



次回:『鉄華団』

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第22話の感想です

≪あらすじ≫(TVアニメ公式サイトより引用)
ギャラルホルンとの度重なる戦闘で疲弊する鉄華団だが、エドモントンへ向かう意志は強く、歩みを進める。





前回のビスケットの死を受けて、深い喪失感と悲しみに打ちひしがれる鉄華団。停滞、そして前進の第22話。止まってしまったオルガの刻を再び動かすのは、誰か。



結論から言うと、オルガを立ち直らせたのは三日月でした。
これは意外でも何でもなく、自然な印象だったかな。誰も触れようとしない、いや、触れられないオルガの領域に堂々と土足で踏み込んで行ける人物は亡くなったビスケットを除けば三日月だけだと思ってたから。
とはいえ、オルガを再起させた方法はちょっと意外だった。これ、傷口に塩を塗るどころか正面から思いきり殴りつけて無理矢理治した感じだよね(笑)。ある種の脅迫のような、そんな強引な治療法。だって恐らくオルガはまだビスケットの死を整理しきれていない。受け入れることすらできていないのかもしれない。そんな状態で立ち直ったとしてもまたどこかで破綻してしまうのではないかという不安は残る。

それでもオルガが立ち直ったのは事実だ。三日月が進むための目的を示したことによって、オルガは「弔い合戦」と称して再びギャラルホルンと戦うことを決意した。目的のない人間はただの生ける屍だ。目的があるからこそ前に進めるし、生きる意味を見出すことができる。歪な形ではありながらもオルガは三日月からそれを得た。今はただひたすらにその目的に向かって進んで行くしかない。もうそうすることでしかまともに精神を保つことができないんだろう。ビスケットの死はこれから皆でゆっくり整理をつけていけばいい...。自分でも何を書いているのかよくわからなくなってきたけれど、取り敢えずそんな感じのニュアンスだったのかなーと思った。



さて、次回も鉄華団とギャラルホルンのエピソードを並行して描写していく形式になるのかな。取り敢えずまだしぶとく生存してたカルタさんと水面下で暗躍するマクギリスがどう動くのかが気になる。


あと、今更かもしれないけれど、これ確実に残り数話じゃ終わらないよね...。ひょっとしてもう既に2期が決まっていたりするんだろうか。そうじゃないならかなり不安なんだが...。



次回:『最後の嘘』

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第21話の感想です

≪あらすじ≫(TVアニメ公式サイトより引用)
エドモントンへの出発準備を進める最中、鉄火団はギャラルホルンの襲撃を受けてしまう。執拗な追撃に対し、オルガは罠を張り巡らせて応戦する。






久しぶりに衝撃的な回だった。この終盤にきてまさかのビスケット死亡
前回から露骨なくらいに死亡フラグを立てていたとはいえ、こんなに早々に回収してくるとは思っていなかったので正直驚いた。
序盤のコミカルな戦闘シーンから一転してシリアス色の強まった終盤の展開とオルガの慟哭に呼応するかのように降り始める雨が印象的。アバンにナッツとクラッカーの会話を挟む構成もビスケットの死をより悲劇的なものにしていた。EDに「オルフェンズの涙」を流す演出もありきたりながらもバッチリはまっていてお見事。全体的に力の入った作りになっていて申し分ない...。

とはいえ、ビスケットが退場するまでの流れはちょっと違和感があったかも。
例えば、どうしてビスケットは作中であれだけ作戦遂行に慎重を期していたのにも関わらずわざわざ敵のMSの前に出てきたのか、とか。あとは三日月があの局面でカルタを逃したのもらしくないように感じた。(単にカルタが優秀だっただけなのかもしれないが)。やはり戦局を優位に運んでいたが故の油断...だったのかな。良くも悪くも鉄華団の荒削りな面が垣間見えた印象だった。

まあ、問題なのはオルガの精神的支柱であり、鉄華団のブレーン的存在でもあったビスケットが退場したことによってこの先どうなっていくのかという点だろう。次第によってはここから一気に光の見えない方向へ突き進んでしまう恐れもある。前回でビスケットの立ち位置と重要性を示した上での今回の退場。さあ、どうなるか...。





そして部下の死に怒り狂うカルタを「うるさい」と一蹴した三日月。そんな彼は自分に近しい存在であるビスケットの死を目の当たりにして何を想ったのだろうか...。ビスケットの死はオルガだけでなく三日月にとっても大きなターニングポイントになりそうですね。



次回:『まだ還れない』

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第20話の感想です

≪あらすじ≫(TVアニメ公式サイトより引用)
地球へ辿り着いた鉄華団は、アーブラウの代表、蒔苗東護ノ介とクーデリアを引き会わすことに成功する。しかし、蒔苗をエドモントンで行われる全体会議に連れて行くことを余儀なくされてしまう。





鉄華団の今後の指針を巡ってオルガとビスケットが衝突。
一瞬何故このタイミングでと思ったが、むしろこのタイミングだからこそか。振り返ってみれば、ビスケットはオルガの無謀極まる作戦に時折苦言を呈する素振りを見せていたし、彼からしてみればこれまで内に溜め込んできた主張をようやく吐き出せたという思いだったのかもしれないね。

しかし、この対立は両者とも主張が一概に間違っているとは言えないというのが難しい。どちらも鉄華団を噓偽りなく大切に想っているが故の主張だろうし。この明確な答えのない問題にどう折り合いをつけるのかがオルガとビスケットの関係性においても重要なポイントになりそう。

そしてそんなぶつかり合う子供たちを支える大人たちの姿も印象的。この作品において大人は比較的下衆に描かれているから今回のように頼れる存在として描かれると安心する。中でも雪之丞さんの「先のことなんて誰にもわからない」という台詞は人生経験の重みが感じられて良かった。多感な年頃の子供にとって、すぐそばに自然に弱みをさらけ出せる存在がいるだけでだいぶ心の持ちようは違うと思うよ。


鉄華団にとって、そしてオルガにとってのビスケットの立ち位置と重要性を再認識させられた回。小休止の話ながらも人間関係などに複雑な変化が見られて面白かったですね。



次回:『還るべき場所へ』

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第19話の感想です

≪あらすじ≫(TVアニメ公式サイトより引用)
ギャラルホルンの艦隊が行く手を遮る中、クーデリアの願いを受け、地球降下を果たそうとする鉄華団。ギャラルホルンとの戦闘は苛烈を極めていく。






ガンダムシリーズ恒例の大気圏突入回。
2クール目に入って数少ない貴重な戦闘回というのも相まって、決して派手な作りではないのに爆発力がすごい。
刹那の戦いの中に挟まれるドラマ性、脇役から主役級のキャラまで描かれる信念と想い、そして絶妙なタイミングで心地よく流れてくる挿入歌...いや、相変わらず何かの節目にあたる回だと魅せてくれるなあ...。最後のアトラの美麗な表情変化もそうだし、スタッフも力を入れてきてるんだろうなというのがひしひしと伝わってくるような回だった。

ユージン、アイン他様々なキャラの活躍が描かれていたわけだけれど、中でも三日月の心境的な変化、成長が著しかった。
大気圏突入の直前に三日月が見たオルガとの過去。そこで受けたオルガの「行ってみなければわからない、見てみなければわからない、‘‘俺たちの本当の居場所”に連れて行ってやる」という言葉を想起し、「そうだ...俺はその場所を見たい」と心情を吐露する三日月。

これまでオルガの判断に従うばかりだった三日月がここまで自分の意思を明確に示したのは初めてなんじゃないだろうか。自分の存在にすら無頓着だった三日月が初めて自分の意思を示し、同時に生きる意味をも見出した。もうそれだけで心境的な面で初期から大きく成長したんだなと思える。

また、三日月の成長に関係する話なのだけれど、冒頭のクーデリアが差し出した手と過去にオルガが差し伸べてくれた手をリンクさせているのが上手いと思った。血にまみれた手には皆の想いと誇りが宿っているってやつ。この二人の‘‘願いの重力”に引っ張られて三日月も自分自身の願いを手にすることが出来たんだなと勝手に解釈しておきたい。

敵機を断熱材として利用して大気圏を突破するという機転も作中において特異な才能を持つパイロットとして描かれていた三日月だからこそできた芸当って感じで良かったね。ようやく辿り着いた地球で三日月が自分の名前の由来となった「三日月」を目視するというのも随分遠くまで来たんだなと感慨深いものがあった。



あと、忘れてたけど結局アイン君はどうなったんだろうか。死亡した描写が明確に描かれていないし、キャラとしてもここで退場させるには惜しい逸材だからまた出てくると思うんだけど...そうなるともう阿頼耶識を導入して「貴様らよりはるかに強くなって戻ってきてやったぜヒャッハー」とか言いながら逆襲してくる未来しか見えない(笑)



次回:『相棒』