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  • 『HUNTER×HUNTER』連載再開決定!


おそろしく速い連載再開決定報、オレでなきゃ見逃しちゃうね

冨樫義博先生の漫画『HUNTER×HUNTER』の連載再開が決定したそうです。

一瞬恒例の釣り画像かと疑いました。ガチでした。ソースと詳細はこちら

なんでも休載前の最後の連載がなんと2014年37・38合併号だそうで。約2年ぶりの連載再開になるのかな。

今回もいつまで連載されるのかはわかりませんが、できる限り続けてもらいたいですね。形はどうあれ、やはり続きが気になる作品ですから。
「個」としての強さを蟻編で描き切った上での原点である「狩り(ハント)」に立ち返った暗黒大陸編
スケール的にも過去最長のシリーズになりそうですね。はたして終わりを迎えることができるのかという一抹の不安もありますが、楽しみに待っていようと思います。それでは。

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  • ワールドトリガー オフィシャルデータブック「BBF」感想

ワールドトリガー オフィシャルデータブック「BBF」の感想です


ワールドトリガー オフィシャルデータブック BORDER BRIEFING FILE (ジャンプコミックス)
ワールドトリガー オフィシャルデータブック BORDER BRIEFING FILE (ジャンプコミックス)



シリーズ初のオフシャルデータブック。ファンのはしくれとして購入してみました。

第一印象としては分厚い。なんと350頁超の大ボリュームです。この手のファンブックとしては異例のボリュームなのではないでしょうか。結論から言うと、ファンの方なら間違いなく買いです。既出の情報から新出の情報まで完全網羅されており、頁数に比例して内容も濃密で申し分ない出来になっています。


まず、冒頭の「ワールドトリガーイラストコレクション」。これが嬉しい。葦原先生の手掛けたワートリの美麗なイラストがカラーで収録されています。私は単行本派のため、これまでカラー絵を見る機会がなかったので重宝します。アニメのイラストが収録されていない点も良いですね。原作を尊重してくれているのがわかります。

そして今巻の肝である「ボーダーデータベース」、これがとにかく素晴らしいの一言に尽きます。
隊員一人ひとりのプロフィールから能力パラメーター、家族構成、さらには装備トリガーセットまで完全網羅、まさに読者の理想のデータブックをそのまま体現してくれたような内容になっています。(葦原先生のあとがき曰く、あくまでも掲載されている能力パラメーターの数値が絶対というわけではないらしいので、その点のみ注意が必要です)。
また、未登場の隊やキャラの片鱗(A級4位の草壁隊やA級8位の片桐隊など)に原作の進行に差し支えない程度にさらっと触れられているのもファンとしては嬉しいところ。妄想が捗りますね。

その他にも葦原先生のコメント付きの「知りたいデータグラフ」(モテるキャラグラフ、成績グラフ、異性の好み傾向グラフなど)や「読者ランク戦結果発表完全版」(名ゼリフランキング、ベストエピソードランキングなど)、海外版ジャンプに掲載された「葦原先生インタビュー」
作品にまつわる303の質問に葦原先生が回答する「質問箱DX」などどれも読み応えのあるものばかりが収録されています。
読切の「実力派エリート迅」もワートリのプロトタイプ作品としてファンの方なら十分に楽しめる内容になっていたかと。

不満点という不満点は特にないですね。誤植等もさして見受けられませんでした。(私が見落としているだけかもしれませんが)。あえて挙げるとすれば、あまりにも情報量が多すぎるがゆえに読み終えるのに相当な時間がかかってしまう点くらいでしょうか。
あとは、あくまでも「データブック」であり、これまでの物語を時系列で振り返るような項目はありませんので、その点はご注意を。


総じて、あらゆる面において文句なしの理想的なデータブック。前述したようにファンの方なら間違いなく買いです。定価で880円と、お値段はちと高めですが、それに見合うだけの価値のある作品です。少なくとも購入して損をしたというような事態に陥ることはまずないかと思われますので、購入を検討している方、様子見をしている方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。きっと楽しめる...はず!


では以下、個人的に気になった事や面白かった事などを箇条書きでまとめてみます。(長いので「ボーダーデータベース」と「質問箱DX」に限定して書きます)
未読の方はここからネタバレにお気をつけください。





■「ボーダーデータベース」
・林藤支部長のパラメーターが総合力で3位にランクインと意外と高い。流石は古参組。
・天羽の家族構成は不明、サイドエフェクトの詳細も不明。
・太刀川さんの攻撃数値が忍田さんと並んでトップタイ。さり気なくメイントリガーにグラスホッパー。
・出水はアステロイド、バイバー、ハウンド、メテオラ全ての弾を装備。ちなみに姉持ち。
・唯我のメイントリガーにカメレオンがあってなんか笑った。
・冬島さんは特殊戦術において堂々の第1位。オペレーターの人にスカウトされて入隊したらしい。
・当真さんの銃はイーグレットオンリー。
・未登場の冬島隊オペレーター真木理佐さんは16歳の高校生。
・風間隊の隠密(ステルス)戦闘のスタイルにはやはり厨二心をくすぐられる。
・A級4位の草壁隊は隊長がオペレーターを務める異色のチーム。これは予想外だったwまた、攻撃手、銃手、狙撃手、万能手が全て揃った非常にバランスのとれたチームでもあるらしい。
・草壁さんのフルネームが「草壁早紀」だと判明し女性であることがほぼ確定。やったぜ。
・加古さんは射手でありながらスコーピオンを使う感覚派。トリガーセットも「テレポーター」「タイマー」と技巧的なものが並ぶ。「ファントムばばあ」はテレポーターとトラッパーの補佐で縦横無尽に戦場を移動することから付けられたあだ名なのかな。ハウンド(改)にタイマーという謎のトリガーの存在も相まってますますこの人の戦闘シーンを見るのが楽しみになった。
・双葉ちゃんのトリガーセットにある「韋駄天」「魔光」が気になる。韋駄天はネーミング的にスピード強化系のトリガーなんだろうけど、魔光は一体なんだろうね?なんとなく反射系もしくは相手の視界を一時的に奪う系と予想してみるw
・A級8位の片桐隊の隊長はガンナー。そしてチームの中でも異彩を放つ謎のポジション「スポッター」の存在。詳細が不明なのでまだ何とも言えませんが、メイントリガーに強化レーダー(詳細不明)やテレポーター等があることから狙撃手の補佐的な役割を担うポジションと予想。
・完璧万能手であるレイジさんのトリガーセットはまさかのチップ数を14まで増やした改造ホルダー。さらには能力パラメーターも総合力においてトップタイ。これは出来る筋肉だ...。
・小南はメイントリガーサブトリガー共にメテオラを装備。うん、確かに破壊系のトリガー好きそうだよねw
・とりまるの家族構成が父、母、弟、弟、妹、妹と判明。よし、弟たちもボーダーに入隊させよう!
・エスクード大好き実力派エリート迅さん。
・二宮隊のユニフォーム「隊長二宮がコスプレ感を好まないために、隊服としては異例の全身黒いスーツ」の説明につい笑ってしまう。中距離戦においてはA級以上の高い数値を誇る。
・味方の援護が主な役割であるはずの射手で攻撃力ランキング4位にしれっとランクインしているあたりやっぱり二宮さんは破格の性能なんだなと。
・絶賛失踪中の鳩原さんはまさかの技術ランキングにおいて当真さんを抜いて堂々の第1位。これは手放すには惜しい逸材だわ。
・恐る恐る東さんのページを開いてみたらやっぱりパラメーターがとんでもないことになってた。指揮、総合力共にトップタイ、さらには読者投票による隊長候補ランキングでも堂々の第1位ってもうこの人なんなの...こんなのもう全力で弟子入り志願するしかないじゃん...。
・東さんのサブトリガー「ダミービーコン」は何だろうね。ビーコンは「狼煙」や「篝火」といった位置と情報を伴った伝達手段を意味するらしいから、ダミーと合わせると偽のトリガー反応で自分の位置を相手に誤認させて釣る感じのトリガーなのかな。
・修のトリオン数値2が悲しい。でも指揮数値6にちょっとだけ救われた感。
・千佳のトリオン数値が驚異の38。トリオン怪獣の肩書きに恥じない数値だなwちなみに葦原先生のあとがきによると実際はもっと高い数値だそうですw
・那須さんと奈良坂が従姉弟だったとは知らなかった。
・ガンナーとオペレーターだけでB級14位の座に上り詰めた漆間隊とは一体。
・陽太郎のトリオン数値が7と意外と高い。
・アフト勢とブラトリ勢の皆さんの能力パラメーターが桁違いすぎるwウィザ翁とか遊真が勝てたのがまぐれどころか奇跡レベルなんじゃないかと思ってしまう。
・ガロプラは全体的な数値を見た限りではそれほど脅威には感じないけれど、総じて技術に秀でている傾向があることからすると一筋縄ではいかない相手なんだろうな。


■「質問箱DX」
・思わずそこまで答えてくれるんですか!?とツッコミを入れてしまいたくなるくらいにひとつひとつの質問に対して丁寧かつユーモラスに答えてくれています。
キャラ個人に関する質問からトリガーシステムに関する質問その他作者への質問まで、内容は非常に充実しています。
・遊真が今まで食べた日本の食べ物で一番好きなのは小南の作ったチキンカレー。
・迅さんはただの無職ではなく実力派無職。無駄に語感が良くて笑った。
・小南の騙されエピソードが可愛すぎる。
・完璧万能手なレイジさんが「好きな女性の前で、うまく格好つけることが苦手」って...あざと筋肉かよ...。
・木虎のバストはDカップ程度!
・菊地原にとって会話したやつはだいだい友達...ということは?
・太刀川さんに対する質問が若干辛辣なものが多くて笑う。「戦闘以外だと何ができるんですか」とか失礼すぎるだろw
・堤さんの目を開いたらボーダーイケメンランキングが変動するって...HAHAHAそんなまさか...。
・加古さんの炒飯は10回に8回は当たりがあるらしい。良かった。これで安心ですね。
・忍田本部長の若かりし頃のやんちゃエピソードまで答えてくれるとは思わなかったw
・合成弾は出水がなんとく思いつきでやったらできたらしいwこれだから超感覚派の天才は...。
・変化弾の弾道をリアルタイムで設定するのに必要な技術云々は前から気になってたから有難い。


他にも書きたいことは山ほどにあるのですが、あまりにも長くなってしまいそうなのでこの辺でやめておきます。ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。
最後に葦原先生、本誌の連載等で大変忙しい中でのデータブックの監修、本当にお疲れ様でした。それでは。


関連記事:

ワールドトリガー 13巻 感想
ワールドトリガー 14巻 感想

  • 銃爪を引くのは誰が為に「ワールドトリガー」14巻 感想

記事タイトルは単行本の帯から拝借しました。ワールドトリガー 第14巻の感想です。

以下ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。


ワールドトリガー 14 (ジャンプコミックスDIGITAL)
ワールドトリガー 14(ジャンプコミックス)



今巻は次のB級ランク戦に向けての修行編が主な内容。
手探り状態ながらも先輩ボーダーからの助言を頼りに勝利への活路を見出していく各々の姿が描かれる。他チームと比べて今の玉狛第2に圧倒的に足りないのは「経験」。その差を埋めるために持てる「手段」を増やすのは間違ってない。問題となるのは今回手に入れた新たな武器をいかに実戦に活かせるかというところか。己の弱点とシビアに向き合い改善していこうとする姿勢は好感が持てるし、応援したくなるので頑張ってほしい。

また修たちがB級ランク戦に向けての準備を着実に整えていく一方で、裏ではボーダー精鋭部隊と新たな近界の敵ガロプラが交戦開始。
主人公チームが不在なので大規模侵攻編ほどの脅威や盛り上がりは感じないが、迅さんの予知やヒュースの動向、敵の新トリガーなど様々な要素が複雑に絡み合ってきており、一筋縄ではいかない戦闘になりそうなので楽しみ。
ボーダー精鋭部隊ということで、未だに実力の底を見せていないと思われる二宮隊に戦闘スタイルが明かされていない加古隊、さらには未登場のA級4位草壁隊やA級8位の片桐隊なども本格参戦してきそうな雰囲気で、そちらの方面にも大きな期待がかかる。



では、以下個人的に気になったキャラや勢力をピックアップして書いていきます。


■三雲修

B級上位戦の敗北で嫌というほど現実を突きつけられた主人公だったが、今回の木虎のレクチャーにより「スパイダー」という新たな武器を入手して一歩前進。
これは自分がベイルアウトした後でも味方のサポートとして有効に機能する上に相手に直接当てる必要がないため修の持ち味である慎重さと柔軟性を欠く恐れもないというまさに願ったり叶ったりのトリガーだが、それを実戦に活かせるかどうかは修の手腕次第といったところか。
しかし、自分から積極的に点を取りに行けないという弱点を克服する術は依然見えてこないまま...まあそれはまた追々直面する問題なのかな。


■雨取千佳

ユズル君のレクチャーにより鉛弾を入手。これまた味方のサポートのためのトリガーといった感じだが、千佳にしか扱えない武器ということで初見の相手は面を食らうことになりそうだ。これを機に少しずつ人が撃てない弱点を克服していければいいなと思う。


■絵馬ユズル

今巻の表紙を飾った人物。当然のことながら本編での出番もあり、ライバルであるはずの千佳の訓練に好意的に付き合ってくれるなどの親切な一面が多く見られた。
千佳に鉛弾を教えたのはかつての自分の師匠だった鳩原さんのように潰れてほしくないから。関係的にも鳩原さんの裏事情を色々と知っていそうな雰囲気だがはたして...。


■木虎藍

憎まれ口を叩きながらもなんだかんだで修の訓練に付き合ってくれる優しい人。修にだけやけに辛辣なのはトリオン量が少ないせいで苦労していたかつての自分と今の修を重ねて見ていたから。誰かと重ねて見てしまい放っておけずに助言するというのはユズル君と通ずる部分だね。こういう一見似て非なる者でも少しずつ共通点が見えてくるのがこの作品の面白いところ。


■迅悠一

前回の修からの提案をきっぱり拒否。たしかに風間さんの言うように修の指揮で動く迅さんも面白そうだけれど、話的にはつまらなくなりそうなので断ってくれて良かった良かった。
しかし、玉狛第2入隊の迅さん以上の適任者とは一体誰なのだろうか。他にめぼしい人物も見当たらないので捻らずにヒュースでくると思うんだが、作中でも指摘されているように近界民の捕虜を正式に部隊に入れる方法が思いつかない。今回のガロプラ戦で手柄を立てさせて本部に認めさせる算段なんだろうか。それでも厳しいような気がするが...。


■太刀川慶

迅さんのサイドエフェクトによりぶった斬られる可能性が出てきてしまったA級1位アタッカー。ただ、この人の場合は怖気付くというよりはむしろ嬉々として予知を覆そうとするタイプだと思うので、予知をうまく逆手に取って活躍してくれることに期待したい。


■加古望

ファントムばばあ。遊真を自分の隊に入るよう勧誘するも綺麗に断られる。部隊のメンバーの頭文字を「K」で統一しているのは単純にこの人の趣味なのかなw
今回のガロプラ戦ではまだ描写されていないこの人の戦闘スタイルも見られそうなので楽しみ。


■天羽月彦

ガロプラ戦にはサポート役として参加。秘められたサイドエフェクトの片鱗が明かされたが、ブラックトリガーとしての実力が見られるのはまだ当分先の話になりそうだ。「対象を色で識別できる」というのは今回のような防衛戦でこそ真価を発揮する能力だと思った。モニター越しで機能するのも中々に便利。


■ヒュース

大規模侵攻編で置き去りにされた理由が明かされたり玉狛第2に入隊するフラグが立ったりで忙しい人。上層部の権力闘争のゴタゴタに巻き込まれた結果の置き去りだと思うとなんだか可哀想になってくる。
近界に帰るためにガロプラとの接触を図るもそれすらも迅さんの掌の上だったみたいな展開が来そう。
玉狛第2入隊フラグは陽太郎がキーになりそうな予感。


■ガロプラ

今回の新たな敵。あくまでも玄界の「足止め」が主目的らしいので大規模侵攻編ほどのガチ戦闘はないだろうが、新型トリガーを用意していたりトリオン兵に化けて基地に侵入する技術を持っていたりと手数が多く一筋縄ではいかない相手になりそうな感じ。
新型トリガーは近界版ベイルアウトが有力かな。今のところ敵の撤退手段がわからないし、向こうが玄界と同等もしくはそれ以上の技術を有していても何の違和感もないしね。
太刀川さんをぶった斬るとしたらあのリーダーっぽい男性だろうか...まあ太刀川さんが素直に斬られてくれるとも思えないが。


■その他

・作者コメント「データブックとの同時発売はなかなかにハードでした...。併せて読んで頂くとより面白い感じになると思います。」

・カバー袖キャラは仁礼光ちゃん。(影浦隊オペレーター)

・カバー裏は奥寺、コアラ、摩子さん、ひゃみさん、仁礼光ちゃん、エネドラットの6人。
個人的にひゃみさんが熱烈な烏丸ファンだったのがものすごく意外だったw
緊張癖を持つ引っ込み思案な女子だったが、鳩原さんに「鳥丸くん相手にくらべたら、他の人は緊張しないでしょ」と言われて2秒であがり症を克服したというめちゃくちゃ可愛い女子だったのも意外だった...というか木虎のライバル多すぎだろwwちなAカップ。

・おまけは二宮隊、三輪隊、風間隊の作戦室。
二宮隊の作戦室の説明が全力で読者を笑わせにきてるw
この空間で二宮がジンジャエール飲んでるんだからもう手に負えないとか二宮が掃除してるところに出くわすと気まずくて面白いとか葦原先生は二宮さんを一体どういうキャラにしたいんだよw
しかし部屋の隅に鳩原さんの私物が入ったダンボールを置いたままにしているあたり二宮隊の闇は深い...。心の内では鳩原さんの復帰を望んでるんだろうか。

・三輪さんの迅さん&太刀川さんと東さんに対する態度が全く違ってて笑った。これが信頼の差か...。

・さりげなく荒船さんの犬嫌いの設定を本編に反映させているのが上手いと思った。

・次のランク戦の解説役は出水とトッキー。ボケとツッコミがはっきりしてていいな。


感想は以上です。それでは。


関連記事リスト:

ワールドトリガー 13巻 感想
ワールドトリガー オフィシャルデータブック「BBF」感想

  • 暗殺教室 17巻 感想

暗殺教室 第17巻の感想です

ネタバレを含みますので、未読の方はお気を付けください。


暗殺教室 17 (ジャンプコミックスDIGITAL)
暗殺教室 17(ジャンプコミックス)
(2015/12/17)
松井 優征




■『分裂の時間』

前回の過去編を経て、殺せんせーを殺すか殺さないかで意見が真っ二つに割れたE組。
このタイミングで内部分裂が起こるのは自然な流れなのだが、個人的には、これまで滅多に怒りの感情を見せなかったカルマが周囲の目も忘れて渚に突っ掛かっていたのが意外だった。



この二人の関係には某小説のテーマにもなった「能力のある人間の無自覚は、能力のない人間には辛辣だ」という言葉がそのまま当てまるのかなと思った。(渚の場合は「無自覚」というよりは「自覚があるのにあえて謙遜している」感じだが)

恐らくカルマには、自分にはない特異な才能を持っている渚が、その才能を放棄して、暗殺をやめようとしているのが酷く傲慢に見えたんだろうね。彼は殺す派の立場にいる人間なのだから尚更だ。暗殺の才能を強く羨望しているからこそ、それを手放そうとしている渚が余計に許せない。「能力のある者にはそれを行使する義務がある」なんて言葉もあるけれど、まさにそれと同じものがカルマの思考の根底にはあるのだろう。

こういう思春期特有の鬱屈や苛立ちを素材として上手く引き出し、絡めることで、話に厚みを持たせているのは流石だなと感じる。両者とも形は違えども、「殺せんせーを救いたい」という意志が一貫しているのも面白い。



■『殺し屋達の時間』

殺せんせーからの提案で、サバイバルゲームをやって勝利したチームの意見をクラス全員の総意とすることに。
このサバゲー対決では、普段暗殺面では目立たない人物にもしっかり見せ場が与えられていたのが良かった。中でもE組屈指のゲーマーと称される神崎さんは別格の活躍だった。



この神崎さんに狩られたいと思ったのは自分だけではないと信じたい
単騎で遠距離スナイプの鬼、千葉君を含む男子三人を落とすという快挙を成し遂げる。初期からあったキャラ設定をこういうおいしい形で活かしてくれるのは嬉しい。
そんな神崎さんを仕留めたのがカルマというのも名簿の時間を読んだ人にとってはまたおいしい展開だったのではないだろうか。


そして、敵味方共に入り交じっての大混戦、先の読めないトリッキーな試合展開が繰り広げられるものの、最後は渚とカルマの一騎打ちで締めるといういかにも少年漫画らしい王道展開。



出会った時からお互いに、自分にない才能を相手が持っていることに気づき、それが不安材料となって次第に疎遠な関係になっていった二人。
しかし、今そんな相手と初めて「暗殺」という同じ舞台に上がっている。本音をさらけ出したからこそ、しがらみなど関係なく、対等な立場で全力で戦うことができる。
その喜びが闘争心剥き出しの表情となって色濃く出ていたのが純粋な子供みたいで面白かったw


結果的にはカルマを降参せざるをえない状況に追い込んだ渚の勝利で終わる。
決着を受けて、二人は和解、お互いの名前を呼び捨てにする仲に。本音をさらけ出して全力で戦ったからこそ理解し合えたというわけか。
過程はトリッキーでも最後はしっかり王道で締めるスタイルは好感が持てる。E組の当面の目標も定まり、話全体としてもスッキリしたような印象だった。



■『自由研究の時間』

まさかの宇宙編。
いともあっさりと宇宙センターのロケットを乗っ取れたのはやや拍子抜け。というか律の性能がおかしいw
でも最後の「この日僕らは初めて殺せんせーのスピードを上回った」というセリフはこれまでの積み重ねとE組の成長が感じられて良かった。

次回は早速宇宙ステーションをハイジャックする展開になるのだろうか。こうもあっさり事が進むと後々にE組を叩き落とす展開が待ってそうで怖いね。というか松井先生なら間違いなく落としてくると思うw
この作戦に直接関与してないとはいえ、烏丸先生の立場は大丈夫なんだろうか...




おまけ




猫耳衣装の渚くんもいいね...




サバゲー編は間違いなく神崎さんが一番輝いてた




ああ、裸だったのってそういう...



感想は以上です。それでは。

  • B級上位決戦の行方は...? 「ワールドトリガー 」13巻 感想

ワールドトリガー 第13巻の感想です

ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。


ワールドトリガー 13 (ジャンプコミックス)
ワールドトリガー 13(ジャンプコミックス)


表紙は二宮さん。黒スーツに映える赤のタイトルロゴが格好いい。
今巻はB級上位決勝戦が主な内容。
これまでのランク戦とは違って四つ巴の戦いとなったわけだが、各々の部隊のキャラに余すところなく見せ場が与えられており、この作品の醍醐味でもある「集団戦」がより複雑に、そして戦略的に描かれていて非常に見応えがあった。

善戦はしたものの、最終的には玉狛は最下位という結果に。
今回の戦いは容易に埋めることのできないチームとしての地力の差、つまりは経験の差がそのまま結果に現れてしまった感じだなぁ。試合後の木虎の「努力なんて一週間やそこらで実を結ぶものじゃない」という言葉が残酷に重く突き刺さる。
今後の課題としてはやはり遊真頼みの現状の打破と修とチカの成長だろうか。
ただ、皆努力しているのは当たり前で、だからこそ独自の強みを出していく事が必要になってくると。突きつけられた現実を前に、修がどう動くのかが大きなポイントになりそう。

そしてラストではその修が意外な決断を。迅さんに玉狛第二に入るよう頼むという先の展開が読めない引きになっている。


では以下、個人的に気になったキャラをピックアップして書いていきます。

■修

お前に主人公補正はないんだぞと言わんばかりに初っ端退場させられた主人公。
いや、順当といえば順当な結果なんだろうけれど、流石に主人公が何の活躍も出来ずに落とされるとは思っていなかったので正直驚いた。それに対して実力者の皆さんがまあ当然だろみたいな表情をしていたのがなんとも悲しい。

でもやっぱり東隊、二宮隊と交戦している時に退かなかったのが分岐点だったのかな。狙撃者が近くにいるのは分かっていたのだから、あそこは欲張らずに点よりも部隊の合流を優先するべきだった。
結果論だろと言われてしまえばそれまでなんだけど、実際の戦争ではそういう一瞬の判断ミスが勝敗を大きく左右することになると思うし、そういった部分に実力者との差が出てくるのかなと。

ただ、作中でも言及されているようにマスタークラスの犬飼とのマッチアップは悪くなかったし、風間さんも良い具合にフラグを立ててくれたのでこれからの巻き返しに期待したい。

■遊真

孤立無援ながらも持ち前の機動力を駆使して善戦。ただ、ここでいつもに増して遊真が善戦したことで、より玉狛第二の遊真頼みの現状が浮き彫りになってしまった感じ。
取り敢えず当面の課題はなし?

■千佳

「人が撃てない」弱点が見事に他の部隊に筒抜けだったものの、今回のランク戦ではその弱点を自ら克服しようとする姿勢が見られた。
千佳が人を落とせるようになれば戦略の幅がぐっと広がると思うので頑張って欲しい。
あと、遊真のグラスホッパーを使った時の太ももが質感があって良い。


■二宮匡貴

まさかのスーツ隊服にて参戦。その他にも両手ポケイン状態での分割アステロイドやスタイリッシュメテオラ回避などビジュアル面での気合いの入れようが伺える。ただ、襟立てバックワームは明らかにダサい。
しかし、シューターNo.1&個人総合2位の実績を持っているだけあって、実力は高く、鬼のような形相で他の隊員を次々となぎ倒していく様が見られた。



このトリオンキューブの大きさとイーグレットを易々と防ぐシールドの硬度の高さからして純粋なトリオン量は千佳に次ぐレベルなんだろうか。フルアタックハウンドの火力も相当なものだったからまあそうなんだろう。
同じ射手である出水との明確な違いは、あくまでも出水は味方をサポートする陽動役であるのに対して、二宮さんは単独で積極的にポイントを取りに行けるエースであるという点かな。攻守共に隙のないこの人物を打ち崩すのは容易ではなさそうだ。

カバー裏では、過去に忍田部長の計略で加古さん、三輪と共に東隊に放りこまれ、「戦術ってスゲェ...!」と薫陶を受けまくったチョロい男であることが判明。二宮さんがやたら東隊を警戒していたのは東さんが彼にとっての戦術の師匠だったからか。ちなみに隊服をスーツにしたのはコスプレ感を嫌ってのものだったらしい。なんか笑えるw
作者曰く「天然感がある人」。


■東春秋

「かつてのA級一位部隊を率いた最初の狙撃手」という肩書きを引っさげてランク戦の地に君臨した元祖変態スナイパー。
その肩書きに恥じない実力と見識を兼ね備えており、難易度の高い壁抜き狙撃を軽々決めたり、ゾエさんの放った適当炸裂弾を空中で全弾迎撃したりとやりたい放題。その狙撃の腕前に加え、指揮能力の高さも含めれば総合的な狙撃者としての実力は実質No.1なのではないか。それでも彼が現状B級の地位に甘んじているのは指導者としてやっていくと決断したからなんだろうか。初登場時にかませ役だと思ってしまってすみませんでした

■景浦雅人

「感情受信体質」のサイドエフェクトにより狙撃と不意打ちが通用しないエースアタッカー。
狙撃を作戦の中心に据えている部隊にとってはこれ以上にない強敵になりそうだ。
風貌は完全に悪役そのものだが、本質的には裏表のないサバサバした性格で、村上曰く雰囲気の似ている遊真とは仲良くなれるらしい。実際に今回のランク戦では遊真に最も強い興味を示していた。
なんか次巻あたりで普通に遊真と練習試合とかしてそう。

■北添尋

通称ゾエさん。適当にメテオラをぶっ放しているだけでキャラ立ちに成功してしまった罪深いキャラ。
そのビジュアルも相まって今後のネタキャラ化が懸念されるが、この人の場合は逆においしいかもしれない。

カバー裏では、なんとサイドエフェクトを除いた生身の戦闘力ではレイジさんと並ぶ2トップであり、景浦とは8度にわたるタイマン勝負の末にお互いを認め合った仲であることが判明。伊達にB級上位者ではないということか。

■風間蒼也

B級上位戦の解説役を担当。
初っ端で退場した修に対してフォローを入れてくれたり、試合後に的確な批評をしてくれたりと随所で修への期待の高さが見られた。正直、風間さんに「失望した」とか言われたら修だけでなく読者の心も折れかねなかったので、比較的優しいコメントをしてくれて安心した。

■加古望

風間さんと共にB級上位戦の解説役を務める。取り敢えず風間さんに渡したバレンタインチョコが義理なのか本命なのがが気になるところだが、彼女の満面の笑みからは全く判断がつかない。
防衛戦では描写されなかったこの人の戦闘シーンも早く見てみたい。

■唯我尊

A級一位の太刀川隊のガンナー...なのだが、まさかのコネ入隊であることが判明。ボーダー世界の闇が垣間見えた感じだが、別段部隊の面子とは仲が悪いというわけではないっぽい。
やたら烏丸を毛嫌いしていた様子だったが、もしかして元は烏丸が太刀川隊の一員で、金と権力の暴力で彼を玉狛に追いやって入隊したみたいな裏があったりするんだろうか。そうだとすると防衛戦の時に出水と烏丸が親交がありそうな会話をしていたのも頷ける。

■迅悠一

修たちがB級上位戦を繰り広げている裏でヒュースと賭けを行う。
二宮隊を差し置いて副題になっているあたり、この賭けはこの先の展開で重要な意味を持ってくるのだろうか。
そしてラストでは修から玉狛第二に入ってくれないかとの提案を受ける。規定的には問題ないんだろうが、話的にはつまらなくなりそうなので断って欲しいところ。修にどのような言葉を掛けるのかにも注目したい。


感想は以上です。それでは。


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