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  • 暗殺教室 17巻 感想

暗殺教室 第17巻の感想です

ネタバレを含みますので、未読の方はお気を付けください。


暗殺教室 17 (ジャンプコミックスDIGITAL)
暗殺教室 17(ジャンプコミックス)
(2015/12/17)
松井 優征




■『分裂の時間』

前回の過去編を経て、殺せんせーを殺すか殺さないかで意見が真っ二つに割れたE組。
このタイミングで内部分裂が起こるのは自然な流れなのだが、個人的には、これまで滅多に怒りの感情を見せなかったカルマが周囲の目も忘れて渚に突っ掛かっていたのが意外だった。



この二人の関係には某小説のテーマにもなった「能力のある人間の無自覚は、能力のない人間には辛辣だ」という言葉がそのまま当てまるのかなと思った。(渚の場合は「無自覚」というよりは「自覚があるのにあえて謙遜している」感じだが)

恐らくカルマには、自分にはない特異な才能を持っている渚が、その才能を放棄して、暗殺をやめようとしているのが酷く傲慢に見えたんだろうね。彼は殺す派の立場にいる人間なのだから尚更だ。暗殺の才能を強く羨望しているからこそ、それを手放そうとしている渚が余計に許せない。「能力のある者にはそれを行使する義務がある」なんて言葉もあるけれど、まさにそれと同じものがカルマの思考の根底にはあるのだろう。

こういう思春期特有の鬱屈や苛立ちを素材として上手く引き出し、絡めることで、話に厚みを持たせているのは流石だなと感じる。両者とも形は違えども、「殺せんせーを救いたい」という意志が一貫しているのも面白い。



■『殺し屋達の時間』

殺せんせーからの提案で、サバイバルゲームをやって勝利したチームの意見をクラス全員の総意とすることに。
このサバゲー対決では、普段暗殺面では目立たない人物にもしっかり見せ場が与えられていたのが良かった。中でもE組屈指のゲーマーと称される神崎さんは別格の活躍だった。



この神崎さんに狩られたいと思ったのは自分だけではないと信じたい
単騎で遠距離スナイプの鬼、千葉君を含む男子三人を落とすという快挙を成し遂げる。初期からあったキャラ設定をこういうおいしい形で活かしてくれるのは嬉しい。
そんな神崎さんを仕留めたのがカルマというのも名簿の時間を読んだ人にとってはまたおいしい展開だったのではないだろうか。


そして、敵味方共に入り交じっての大混戦、先の読めないトリッキーな試合展開が繰り広げられるものの、最後は渚とカルマの一騎打ちで締めるといういかにも少年漫画らしい王道展開。



出会った時からお互いに、自分にない才能を相手が持っていることに気づき、それが不安材料となって次第に疎遠な関係になっていった二人。
しかし、今そんな相手と初めて「暗殺」という同じ舞台に上がっている。本音をさらけ出したからこそ、しがらみなど関係なく、対等な立場で全力で戦うことができる。
その喜びが闘争心剥き出しの表情となって色濃く出ていたのが純粋な子供みたいで面白かったw


結果的にはカルマを降参せざるをえない状況に追い込んだ渚の勝利で終わる。
決着を受けて、二人は和解、お互いの名前を呼び捨てにする仲に。本音をさらけ出して全力で戦ったからこそ理解し合えたというわけか。
過程はトリッキーでも最後はしっかり王道で締めるスタイルは好感が持てる。E組の当面の目標も定まり、話全体としてもスッキリしたような印象だった。



■『自由研究の時間』

まさかの宇宙編。
いともあっさりと宇宙センターのロケットを乗っ取れたのはやや拍子抜け。というか律の性能がおかしいw
でも最後の「この日僕らは初めて殺せんせーのスピードを上回った」というセリフはこれまでの積み重ねとE組の成長が感じられて良かった。

次回は早速宇宙ステーションをハイジャックする展開になるのだろうか。こうもあっさり事が進むと後々にE組を叩き落とす展開が待ってそうで怖いね。というか松井先生なら間違いなく落としてくると思うw
この作戦に直接関与してないとはいえ、烏丸先生の立場は大丈夫なんだろうか...




おまけ




猫耳衣装の渚くんもいいね...




サバゲー編は間違いなく神崎さんが一番輝いてた




ああ、裸だったのってそういう...



感想は以上です。それでは。

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  • 暗殺教室 16巻 感想

暗殺教室 第16巻の感想です

以下、第16巻の感想になりますので未読の方はネタバレにお気を付けください。


暗殺教室 16 (ジャンプコミックス)
暗殺教室 16(ジャンプコミックス)
2015/10/3
松井 優征


暗殺教室、第16巻。
前巻の怒涛の展開から続いて、今回はほぼ一冊まるごと殺せんせーの過去編となっております。
殺せんせーとは何者だったのか、何故E組の担任になったのか、全ての謎が明かされます。
まさか暗殺教室でこんなにも切なく、感動的なストーリーを見せられるとは思ってもみませんでした...。ここまで読んできて良かった、と素直に思えた一冊でした。では本編の感想を。今回の感想は無駄に長いです




時は2年前へと遡る。
どこかの研究所に捕らえられている死神時代の殺せんせー。ついに解禁された人間の頃の素顔は...




イケメンだった...。

まさか殺せんせーがこんな美青年だったとは...。これまでタコとしての姿しか見てなかったから、改めて素顔が明かされるとだいぶ印象が変わるなぁ。そりゃあこんな害のなさそうな顔で優しい笑みを向けられたら誰だって騙されますよ。まさに「怖くないのが怖い」を体現したかのような人物です。

しかし、こんな美青年が後々エロ本の山の上で女子中学生と一緒にはしゃぐようになるなんて...本当に何があったんだよ!?という話ですよね...。
かつて姿や性格を変えたキャラは山ほどといましたが、ここまで外面的にも内面的にも劇的な変化を遂げた人物はいないのではないでしょうか。

では具体的に何があったのかについて触れていくと、
まず殺せんせーが捕らえられた原因は唯一の弟子(12巻でE組を襲ってきた2代目死神)の裏切りでした。



ああ、13巻で2代目がある殺し屋のスキルに憧れたと言っていたけれど、それが殺せんせーの事だったのね。殺せんせーが2代目死神と対面したときに微妙な表情をしていたのも裏切られた唯一の弟子の顔を見て少なからず衝撃を受けたからだったのか。




2代目の裏切りによって捕まった初代死神は非公式の研究施設で行われている天才科学者シロこと柳沢の研究の実験台にされることに。

そして、その実験の危険性の高さから死神を近い距離で観察する役割が必要になるということで呼ばれた人物が...



雪村あぐり先生。
E組の前任の教師であり、茅野ちゃんのお姉さんでもある人物。これまでは主に殺せんせーの回想での登場でしたが、ついに本編にも登場しました。(と言ってもこれも回想のようなものですがw)彼女との出会いによって死神がどう変わっていくのか...というのが今巻の肝になってきそうですね。




柳沢の研究は素人が聞いても到底理解できない超理論のようですが、死神は既に持ち前の知識量で柳沢以上に研究の要点を理解しており、逆に実験を巧みにコントロールして人知を超えた破壊の力を手に入れる算段を立てている様子。
こういうシーンを見ると改めて初代死神の能力の高さを思い知らされますねw




雪村先生に会うたびに、彼女の職業やE組の事情を知って行き、次第に少しずつ彼女の「存在そのもの」に興味を惹かれていく死神。
3ヶ月も経つ頃には2人は旧知のように打ち解けていました。

完璧に管理していたはずの唯一の弟子に裏切られた理由が分からないと言う死神に対し「その生徒はあなたに見て欲しかっただけなんですよ」と返す雪村先生。この「見る」という言葉が今の殺せんせーの教師としての基礎になっているような気がしますね。

また死神と雪村先生の距離が着実に縮まっていく一方で、
柳沢の実験が進むうち、死神の体には明確な変化が起こり始めていました。6ヶ月目には外部刺激で腕や指先がムチのようにしなり始め、柳沢はそれを「触手」と呼ぶようになります。

端から見れば異形でしかない触手。
いつそれが持つ強大なパワーが暴れ出してもおかしくはない。普通だったら恐怖と畏怖の眼差しを向けるでしょう。
しかし、雪村先生はもしもの時自分が真っ先に犠牲になることも、死神がどんどん人ならぬ存在に変わっていることも理解しながらも、余計な事は何も聞かず、ただ真っ直ぐに死神にいつも通りの明るい笑顔を向けます。

この時、死神は初めて「見られる」事が嬉しい事なのだと知るようになります。これまで誰からもちゃんと見られた事がない死神にとって、見かけや経歴など関係なく、しっかりその人の内面を「見て」対等な立場で接してくれた事が嬉しかったんでしょうね。

そして、一年が経つ頃には2人は何でも話せる関係になっていました。
なんと死神が自分の生い立ちを話すようになるほどです。殺し屋...ましてや死神と謳われるほどの人物が自分の素性を明かすなんて、相当心を許した相手でなければできないことですよね。そんなもう恋人と言っても差し支えないような関係になっている2人ですが...



「誕生日が分からないなら...

今日をあなたが生まれた日にしませんか?」


14巻にも出てきたシーンですね。ここにきて雪村先生が仕掛けてきました。自分の誕生日が分からないなら今日を誕生日にしちゃえばいいじゃないという事で、これまでの感謝の意も込めて死神に「ある物」をプレゼントします。




雪村先生からの贈り物に対し、嘘偽りの笑顔ではなく、心からの本心の笑顔を浮かべる死神。
雪村先生の誰とでも対等に接する誠実な態度が死神の偽りの笑顔を本物の笑顔に変えたという事ですよね。ああ、なんて素敵な関係なんだ...。

しかし、この実験室は2人の一切の接触を許さない場所。雪村先生が直接自分の手でプレゼントを渡す事は叶わない...。

また、雪村先生は柳沢から教師の立場を捨て、この研究所で専属で働くよう迫られていたようで。
E組を教えられるのは今年が最後になるだろうから、なんとしても彼らの助けになりたいと。そして、その最後の1年を頑張るために、これまで自分を支えてくれた死神に触れたいと。絞り出すように死神に本心を吐露する雪村先生。

その言葉を聞いた死神は...



極細の触手を操ってはじめて雪村先生に触れます。

どうやら死神は研究者達が考えているよりはるかに早く触手を自在に操れるようになっていたようで...。まさか触手が2人を結びつける重要な存在だったなんてね...ここはガラス越しというロマンチックなシチュエーションも相まって非常に美しいシーンに仕上がっていました。


もうこれでハッピーエンドでいいよと言いたいところなんですが、結末が分かっている以上はそうはいきません。

柳沢の実験も最終段階を迎えており、
生物の老化による不具合の問題の検証のために、死神の反物質細胞が移植されたマウスを使って月面で実験を行いました。すると...



莫大なエネルギーを生み出す反物質細胞から飛び出した反物質生成サイクルが月の物質を連鎖的に反物質へと変えてゆき、
なんと月の直径の7割を消し飛ばしてしまいました。

月を破壊したという事実は柳沢の実験の弊害によるものだったのですね。殺せんせーはとんだ無実でした。なんかもう全てにおいて柳沢が原因になっているような気がするw

まあそれはいいとして、どうやら計算通りに行けば、今回の実験の結果と同じ事が来年の3月13日に死神の身体にも起こるらしいです。
地球の滅亡を防ぐためには分裂限界の前に心臓を止めるしかない...つまりは死神を殺すしかないという事ですね。

その事実を物陰で聞いていた雪村先生は実験体としてではなく、信頼関係を築いてきた人間としてそれを死神に伝えます。

望みを捨てずに一緒に助かる方法を探しましょうと言う雪村先生。しかし、既に死神の耳には雪村先生の言葉は届いていませんでした。自分の「死」が見えた瞬間に死神は暴走を起こし、大切な存在であるはずの雪村先生にも見下した冷酷な言葉を吐いてしまいます。

元々備わっていた殺し屋時代のスキルと莫大な触手の力を使って破壊の限りを尽くす死神。自分の死までが見えた時、死神は全てが見えた気になっていました。

そんな死神が暴走を続ける中、雪村先生は、
このまま行けば死神はもう二度人間には戻れないと感じ、暴走を止めるために彼の体に抱きつきました。その瞬間。




柳沢の仕掛けた触手地雷が雪村先生の体を貫いてしまいます。

全て見えたつもりでいた。けれど、本当は何も見えていなかった。

瀕死の雪村先生を前にして、ようやく死神は我に返ります。雪村先生の必死の想いが彼を繋ぎ止めたのですね。

自分のせいで雪村先生が重症を負ったと考え、後悔の念に駆られる死神。ここで初めて身につけた力の使い道がもっと他に沢山あった事に気付きます。
「本当に大切なものは失ってからはじめて気付くもの」と言いますが、まさにその通りですよね。このシーンの死神の悲痛な表情を見て、やはりこの人もちゃんと1人の人間だったんだなと感じました。




もう助からない雪村先生。最後の力を振り絞って死神にE組の生徒達を託します。

「なんて...素敵な触手...!!

...この手なら ...きっとあなたは...

素敵な 教師に...」


1話と繋がった。これまで「何で素敵な触手?」と思っていたのですが、そうか、
自分を支えてくれた大切な存在が、はじめて自分に触れてくれた手が触手だったから「素敵な触手」なのですね。しかし、こうやって2人の過去を読んだ後に、改めて1話のこのシーンを見るとかなり見方や感じ方が変わりますね。こんなにも切なく、優しさに満ちた愛のエピソードを終盤に持ってくるなんて...本当にずるいですよ、松井先生。


そして死神は雪村先生からの誕生日プレゼントである巨大ネクタイを着けて、
「どんな時でもこの触手を離さない」と彼女に誓うのでした。



人間の細胞が全て触手に置き換わり、全く新しい生物に生まれ変わろうとしている中、死神が触手に望んだのは「弱くなりたい」という事。
時に間違うこともあるかもしれない。時に冷酷な素顔が出るかもしれない。でも、雪村先生がやろうとしていた事を、自分なりに、自分の最も得意な殺り方で精一杯やろうと。

それからマッハ20の新米教師は...ゆっくりと ゆっくりと立ち上がった。


そして、現在に至る。



これで殺せんせーの過去編は終了。
いやー本当にここまで濃密な内容を1巻に収める松井先生の技量には感服です。
『ネウロ』の春川教授と刹那さんのエピソードを読んだ時にも思った事なんですが、本当にこの方は悲劇的な恋というか、胸が締め付けられるような切なさの残る純愛を描くのが上手いな、と。じゃあ切ないだけなのかと言うと、決してそういうわけでもなくて。切なさの根底にはしっかりと「優しさ」があるんですよね。だからこそ読み終えた時にどこか温かみも感じられるのだと思う。
そしてなにより「好き」や「愛してる」などの直接的な言葉を使わずに2人の距離感、関係性を魅せられているのが素晴らしい。
もう今更そんな無粋な表現は必要ないという事ですよね。直接的な言葉を使わずとも、読めば2人がお互いにどう想っているのかを汲み取ることができるような作りになっている。この技法はネウロの頃から一貫していて、キャラの関係性を印象付けるのに一役買っている部分だと思うので、願わくばぜひこれからも続けていってもらいたいですね。


さて、話を本編に戻します。

殺せんせーが自身の過去を話し終わった時、E組メンバーの脳裏にはこれまで殺せんせーと過ごしてきた様々な思い出が蘇っていました。
怖かった事、腹が立った事、嬉しかった事、楽しかった事。

ここでE組は初めて自分たちに恐ろしい難題を突きつけられた事に気付いたのでした。



それはこの先生を殺さなければならないのだという事。

心のどこかで分かっていたようで、ずっと目を背けていた現実。
恐らく殺せんせーの過去を知り、自分たちの置かれている立場を理解することによって、改めてこれからこの作品全体のテーマである「殺す」という事と向き合っていくことになるんだろう。そしてそれに対するE組の「答え」がこの作品として最も伝えたい事になるんじゃないかな。
松井先生の「ここからが暗殺教室です」という言葉もつまりはこれから作品全体のテーマと向き合っていくんだよという事を指したものだったんだろうね。


殺せんせーの暗殺期限まであと66日。約2ヶ月ちょっとというところですかね。
誰も暗殺を仕掛けようとしない中、渚くんはクラスの皆に殺せんせーの命を助ける方法を探したいと提案。
その提案に多くの生徒が賛同する中、中村さんが殺せんせーと築いてきた絆が本当に大切なものであると感じているからこそ殺すべきだと反論。
これまで渚くんと比較的仲の良い人物として描かれてきた中村さんが真っ先に反対派に渡ったのは少々意外でした。まあそれだけ真剣に考えているという事なのでしょうね。

反対派は中村さんの他にいつもの寺坂グループ...あとはカルマ君もですかね。ずっと何か言いたそうな雰囲気を出していたので、恐らく彼も反対派でしょう。

しかし、ここにきて内部分裂か...いや、むしろこのタイミングだからこそか。
取り敢えずしばらくは殺す殺さないでクラス内が大きく揉める展開になりそうですね。彼らがもがき苦しみ、悩み抜いた末にどのような答えを出すのか、今から楽しみです。






おまけ




今巻の唯一の癒しだった茅野ちゃん。
あのキスの一件以降、渚くんを意識しまくりで悶えているのが最高に可愛いですね。




個別能力値は女子一色。
やっぱ速水さんスペック高いよなぁ。単純な暗殺力で言えば女子ナンバーワンなんじゃないだろうか。




雪村先生好きの人は必見のプロフィール。
さり気なくスリーサイズを載せているあたりに松井先生の抜け目なさを感じるw


それでは。

  • 暗殺教室 15巻 感想

暗殺教室 第15巻の感想です

今回は物語の根幹に関わるネタバレを含んでおりますので未読の方はご注意ください。


暗殺教室 15 (ジャンプコミックス)
暗殺教室 15(ジャンプコミックス)
2015/7/3
松井 優征



えー、まずは一言。

やってくれましたね、松井先生!!

うん、本当に良い意味で期待を裏切ってくれました。まさか、あれもこれも全てあの人物の正体に繋げるための伏線だったとは。
正直、ここまで「ネウロ」を描いた作者にしては余りにも王道すぎるというか、意外性のない展開が続くなぁと思っていたのですが、このクライマックス間際にきて一気にひっくり返してきてくれましたね。それすらも狙い通りだったのだとしたら恐ろしい限りです(笑)

まさに鬼才、松井優征の本領発揮といった巻。帯に堂々と掲げられた「ここからが暗殺教室です」という謳い文句に恥じない衝撃展開の連続です。では本編の感想を。



理事長の過去編からスタート。
かつては殺せんせーのような温厚な教育者だった彼が強者主義の教育方針を取るきっかけとなったのは、最初の教え子の自殺。優しいだけの教育ではどうにもならない。だから自身の教育への戒めとして今のE組制度を作った。

しかし、その厳格な教育の根底にあったのはかつての自身の理想の教育と同じ「生徒への愛情」だった。それを殺せんせーによって気付かされ、吹っ切れた表情を見せる理事長。同じ教育者として改めて殺せんせーと競う意向を示し、それを通じて学秀君とも無事?仲直りできた様子。
ここは理事長を悪役ではなく1人の「教育者」として魅せていたのが良かったですね。これでひとまず学校周りの話は全て片付いた感じか。


次は中学生活最後のイベントとなる演劇発表会の話。ここで「演技」という要素を挟むことで、この先明かされるであろうある人物の正体を暗示しているというのがひとつのポイント。

劇の脚本はどこまでも現実的な内容で、あまりの重さに他クラスからブーイングを食らうE組。でも「言葉は爪跡を残してナンボ」という狭間さんの考えは一理あるような気がする。印象に残らないよりは残した方が断然いいと思うし。

杉野の神崎さん好きは基本、周りにオープンなのね。それでも杉野の気持ちに全く気付いてあげられない神崎さんって...(笑)実はE組内でこの2人が最もくっつく可能性が低いんじゃないかなと思ってるんだ...。



場面は変わり、渚、茅野、殺せんせーの3人で演劇の片付けをするシーンへ。そしてここからが今巻の本題。

3人で他愛もない会話を続ける中、これまでE組で自分がやってきたことを回想する茅野。

(おいしいモノは最後に食べる派なの!!)(泳ぎは苦手だし...)(以前ここで理事長の私物を壊した奴がいた)(そうと決めたら一直線になっちゃうんだ...私)(ふふ 本当の刃は親しい友達にも見せないものよ)(多分...この教室で殺る事殺れたら初めて答えが見つかる人もいると思うよ)
(また殺るよ ぷるんぷるんの刃だったら他にも色々持ってるから)



「気付かなかったね...最期まで」



首元から触手を出す茅野。そして





「大好きだよ殺せんせー

死んで」



まさか茅野が触手持ちだったとは!

暗殺教室始まって以来の衝撃的展開なんじゃないだろうか。一気にどん底に叩き落とされた気分。これまでプリンキチだったり、永遠の0を嘆いていたりとコミカルな面が際立っていただけに余計にそう思う。

殺せんせーとの共通点が多かったのも(水が苦手、甘い物好き、巨乳への異常な執着)、以前理事長の私物を壊してE組送りにされた奴がいたというのも、4巻でシロから視線を逸らしていたのも、全ては「茅野カエデ」という人物の正体に繋げるための壮大な伏線。

10巻で個別回を挟んできたのも読者の疑いの視線から茅野を外させ、その正体を覆い隠すため。

『本当の刃は親しい友達にも見せないもの』『ぷるんぷるんの刃なら他にも持ってる』という発言も、今となってはなんてことは無い、そのままズバリ触手を指したものだったのだ。

こうして真実を知った後で改めて読み返してみると至るところに伏線がばら撒かれており、決して奇をてらっただけの展開ではないことがわかる。週刊誌...ましてや打ち切りレースの激しいジャンプにおいて、ここまで当初から綿密に伏線を張り、しっかりと回収しかつそれを活かした独自のストーリーを展開できる作者の技量には感嘆する。
松井先生の事だ、ここまで読者の反応も含めて全て計算通りだったんだろうwこれはもう素直に「やられた」と言うしかない。





茅野の本名は雪村あかり。以前E組の担任をしていた雪村あぐりの妹で、かつて圧倒的な演技力で世間に名を轟かせていた天才子役。

彼女の目的は死んだ姉の復讐。
姉の亡き骸の前で佇む超生物の姿を見て、仇を討つために自身に触手を移植し、髪型、名前を変え、理事長の私物を壊してE組へとやってきた。渚を主役として立て、自身はその脇役に徹することで殺意をカモフラージュし、発狂モノの激痛に耐えながら、ずっと特等席で復讐の機会を窺っていた。

そして今回満を持して牙を剥き、復讐を決行したと。
うーん、確かに茅野だけE組に来た経緯が一切不明だったし、有名なはずのカルマやジャスティスの事も知らなかったしなあ。こういうなんてことは無いと思っていた要素が綺麗に絡みあってひとつの真実へと集約されていく様は見ていてある種の清々しささえありますね。また、衝撃的とはいえ理に適った展開でもあるので、読者も自然に納得できる。


さて、衝撃的展開はこれで終わりかなと思っていたらまた予想の斜め上をいく展開が...




!?

ヒロインの危機となれば当然主人公である渚くんが出張ってくると予想していましたが、まさかキスとは(笑)

今回は本当に予想の斜め上をいく展開が多すぎるwでも、ここにきてビッチ先生の痴女教育が活かされるというのは面白い。
当然といわんばかりのビッチ先生のしたり顔や、すぐさまカメラ撮影に行動を移す渚女装愛好会の面々など各々の反応も良かった。

殺せんせーと渚くんの献身の甲斐あってか見事自分の理性を取り戻すことができた茅野。最後はこれまでE組で過ごしてきた日々は決して演技なんかじゃないと渚くんに諭され、改めてE組の一員として加わることに。これで本当の意味でE組メンバーが全員集まったことになるのかな。


そして最後にもう1つ真実が...





殺せんせーの正体は伝説の殺し屋・死神。

これに関しては予想外ではあっても衝撃的というよりは「あーそうか」とすんなり受け入れられた印象。

この前の死神は偽物フラグが立っていたし、「優れた殺し屋ほど万に通じる」という言葉の本質をよく考えてみれば確かに殺せんせーが本物の死神じゃないと違和感があるしね。死神の鎌の正体をあっさり看破できたのも元々は殺せんせー自身の技だったと考えれば納得できる。

最後まで過去の話はしたくなかった...というのはやはり生徒達が殺せんせーを暗殺のターゲットとして見れなくなる可能性があるから...なんだろうか。
「雪村先生の死」という結末が用意されているのが分かっているだけに、今後も辛い展開が続くことになりそうですね。


次巻からは殺せんせーの過去編に入るようです。


おまけ




こんなところにまで触手が描かれていたとは。本当に芸が細かいですね。
気付いた人がいたらすごい。




改めて明かされるあかりのプロフィール。本来の実力なら学力面でも機動面でもE組女子内でトップクラス。
今後の彼女の活躍にも期待ですね。




キステクランキングは渚くんが堂々の1位w今回、実践で結果出してしまいましたからね。
そしてまさかの奥田さんが5位にランクインwこれもさり気なく衝撃的だったw奥田さんのキステク披露回頼みますよ


おわり。

  • 暗殺教室 14巻 感想

暗殺教室 第14巻の感想です

以下、14巻の感想になりますので未読の方はネタバレにお気を付けください。


暗殺教室 14 (ジャンプコミックス)
暗殺教室 14(ジャンプコミックス)
2015/5/1
松井 優征






■「縁の時間」

前巻に引き続き文化祭編。
修学旅行の不良高校生、ロヴロ師匠をはじめとするプロの殺し屋達、渚君の女装をみて更生した少年、渚君に秘密の勉強を教えられた小娘、キチガイお母様などこれまでE組と関わってきた人達が再登場するといういかにも集大成的な雰囲気に。前作のネウロと同様に、人と人との出会い、「縁」がもたらす力の大きさを強く感じさせられる話になっていたのが印象的でした。


■「期末の時間」

A組との最後の対決。といってもほぼ理事長と戦っているようなものなんですけどねw
学秀くんの必死の頼みが火をつけたのか結果は全員50位以内に入りE組の圧勝。1人の力じゃない、自分の外にも世界があることに気付き、それを見事最終問題の解法に反映させることができたカルマ君。多くの人達と出会い、成長した「今」の彼だからこそ解けた、という描写になっていたのが良かったですね。あと、さりげなく中村さんが3位に入っているのが感慨深かったです。元天才小学生の本領発揮という感じで。

そして成長したのはE組だけじゃない。今回の敗北を受けて自分達に何が足りないのかを知り、理事長と決別する姿勢を見せたA組の面々。やはり敗北を糧にして成長することができる人間は強いですね。真っ向から理事長の教育を否定する学秀くんが格好良かったです。


■「教員試験の時間」

正真正銘理事長との最終対決。てっきり理事長がラスボスだと思っていたのでここで出てきたのは正直驚きました。取り敢えず学校内部の問題を片付けてから殺せんせーの秘密に迫るという感じか。

思ったよりもあっさり追い込まれる理事長、その脳裏に浮かぶのは...かつて教えていた生徒達と笑顔で帰る理事長自身の姿。うーん、やはりかつての理事長は殺せんせーのような優しい教育者だったんでしょうね。で、どこかで狂って今のような厳格で冷たい教育者になってしまったと。ベタなところでいくと、自分の教育指導不足のせいで生徒を死なせてしまった...とかかな。それぐらいの出来事がないとここまで変われないような気がします。期末テストの前に殺せんせーが二択の質問を投げ掛けましたが、理事長の場合は間違いなく後者でしょうね。
次巻は理事長の過去編からスタートすることになりそうです。それでは。



おまけ




まさかの渚くん女装回再びキタ━━━(゚∀゚).━━━!!!
中村さん「あっもう女装ネタいじらないから」からのこの流れは流石に卑怯wもう松井先生に全てを見透かされているような気がしてならないw




もしかしたら岡野ちゃんが一番可愛いかもしれない件。文化祭で前原がまた女子からヘイト集めそうな行動してて笑ったw




保育所の子供たちが名付けたE組のあだ名。最後のやつは反則だろww




絶対に許さない。


おわりw

  • 暗殺教室 公式キャラクターブック「名簿の時間」感想

暗殺教室 公式キャラクターブック「名簿の時間」の感想です


名簿の時間 暗殺教室 公式キャラクターブック (ジャンプコミックス)
名簿の時間 暗殺教室 公式キャラクターブック(ジャンプコミックス)
(2015/3/4)
松井 優征



シリーズ初の公式キャラクターブック。ファンのはしくれとして購入してみました。

まだ一通り読んでみただけですが、キャラブックとしては文句なしの情報量かつ濃密な内容になっていると思います。

特に今巻の肝であるE組の時間、人物の時間は素晴らしい出来になっていて、生徒一人ひとりのプロフィールから裏設定、これまで触れられていなかった意外な交友関係まで完璧に網羅されています。個人的には89話のあだ名回のそれぞれの命名者とその命名理由が載っていたのが嬉しかったですね。
過去に所属していた部活はイメージ通りの人もいれば全く予想外の人もいて面白かったです。

また、キャラ以外のコンテンツも非常に充実していて興味深いです
日誌の時間ではこれまでの物語を意外な角度から振り返ることができますし、企画の時間には細かすぎる用語集や松井先生と映画&アニメのキャストの方の対談などどれも読み応えのあるものばかりが収録されています。
おまけとして修学旅行のしおりが付いているあたりも芸が細かいなと感じますね。特別読切は暗殺教室とは直接関係のない内容ですが、ファンの方なら十分に楽しめるものになっていたかと。

1つ不満があるとすれば、カラーの時間のページ数の半分を実写映画に割いていて、その結果として、松井先生のカラー絵のサイズが小さめになってしまっていたことくらいでしょうか。
実写映画が暗殺教室にとって1つの大きな到達点であることは十分に理解していますが、それでもやはり原作読者としては原作のカラー絵を大ページで見たかったというのが本音ですかね。


総じて、ファンの方なら決して購入しても損のない内容。これまでの物語を1冊で振り返りたい!お気に入りのキャラの裏設定・意外な交友関係を知りたい!松井先生のイケメンなお顔を拝みたい、荒木飛呂彦先生の裏設定を知りたい!という方は間違いなく買いでしょう。

では以下、個人的に気になった事や面白かった事などをまとめてみます。
未読の方はここからネタバレにお気を付けください。



■第1章「カラーの時間」
・原作カラーの圧倒的渚君率。個人的には24号の巻頭カラーが一番好み。
・実写映画の高岡の異様な完成度に笑う。

■第2章「E組の時間」
・殺せんせーのコスプレのバリエーションの多さ。コロエモンっていついたんだよw
・殺せんせーの弱点「自分達のサッカーが何なのかよく知らない」は流石に笑った。
・カルマ君はE組屈指の凄腕ゲーマー神崎さんに密かに勝ちたいと思っている。カルマ君にとって奥田さんは何でも話せる女子。
・磯貝君と片岡さんの関係はクラスで噂になっている。
・岡野さんがE組女子の中で一番ラブコメしてたことが判明。一方、前原の株は下がるのみww
・茅野ちゃんがE組に編入してきたのはつい最近の事らしい。有名人のはずのカルマ君やジャスティスを知らなかったのも納得。
・神崎さんにとって杉野はあくまでも友達。あくまでも友達
・ジャスティス「席替えってしないのかな」←それは自分も思ったw
・倉橋さんは岡島に対して友達以上の感情は一切なし。一切なし。これで全国の倉橋さんファンの方々は枕を高くして眠れることでしょう。
・渚君の宝物は13巻を読むと感慨深いものがある。過去に所属していた部活は吹奏楽部。結構意外でした。ちなみに登場回数は殺せんせーを除けば堂々の第1位。流石主人公。
・千葉君の所属していた部活はなんと軽音楽部。全然そのイメージじゃなかったから驚いたw「ギャルゲーの主人公」の命名者が竹林君だったのは予想通りw目を隠しているのは目力が強く、他人に警戒されてしまうためだそうです。
・中村さんの所属してた部活「アマチュア無線部」って何だよwwちなみに現在は渚女装愛好会の長。
・速水さんのあだ名「ツンデレスナイパー」の命名者は竹林君じゃなくて岡島だった!実は千葉君と2回ほど2人きりで遊びにいったことがあるらしい。なお、会話が続かなかった模様。確かにこの2人は射撃以外に共通の話題がなさそうだよねw
・不破さんは作中においてメタ的発言をする役割を担っているwそしてそれを渚君や茅野ちゃんあたりに突っ込ませるのが定番w
・実は三村君も神崎さんを狙っていたwしかし、あれだけアプローチをかけてる杉野が友達止まりなのを見る限り望みは薄そう。
・ドロケイ回でサラッと出てきた矢田さんの弟病弱設定はなんとガチ。E組落ちの理由も病弱な弟の看病でテストをすっぽかしたため。ここでE組落ちの理由が明かされたということは今後矢田さんの個別回は...。
・某SNSでのビッチ先生と烏間先生のやりとりが虚し過ぎて泣けてくるww頑張れビッチ先生。

■第3章「人物の時間」
・椚ヶ丘中学の偏差値は66。都内有数の進学校という設定なだけあって高い。
・理事長、睡眠2時間とか多忙過ぎるw
・探偵部(魔界)など、微妙にネウロとリンクしている部分があるのが面白いw
・E組前担任の本名は雪村あぐり。やはり何らかの事故に巻き込まれて死亡する直前に人間の頃の殺せんせーに触手とE組を託してバトンタッチっていうのが自然なのかな。ここら辺は本編の展開待ち。

■第4章「日誌の時間」
・烏間先生の人間離れした脅威のスペックが明らかに。
視力3.0←!?
ツキノワグマを倒したことがある←!?
密林において72時間不眠不休で連続作戦行動が可能←wwWWW???wwwww
これはいくら死神さんでも敵わないよ...。

■松井先生SPECIAL COMMENT
・「どのキャラも最後には必ずそれぞれの答えが見つかるようにしたいと思っている」
このコメントを見て松井先生は本当に一人ひとりのキャラを大切に考えてくれている方なのだと感じました。決して物語を引き延ばしたりせず、当初の予定通りにキチンと終わらせてくれるだろうという安心感がありますね。
・「これからクライマックスを迎える暗殺教室をどうぞよろしくお願いします」
やはり本編の方は既に終盤に差し掛かっているのですね。はたして「暗殺教室」がどのような結末を迎えるのか、全く予想がつきませんが最後までしっかり見届けようと思います。
最後に松井先生、本編に加えアニメ化や実写映画化など大変忙しい中でのキャラクターブックの監修、本当にお疲れ様でした!それでは。

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